蜷川ヤエコ『モノノ怪(壱)』

モノノ怪 1 (ヤングガンガンコミックス)

モノノ怪 1 (ヤングガンガンコミックス)

怪〜ayakashi〜』シリーズの「化猫」を、『モノノ怪』としてコミカライズ。
 ストーリーは基本的にアニメ通りで、若干のシーンの付け足しなども有り。
 コミカライズとしては非常に優秀で、普通ならアニメに喰われそうな『モノノ怪』の魅力を十二分に描き出しているのが凄い。普通にアニメ並みのクオリティを誇っています。
 その上で、コミカライズならでは「間」がしっかりと描かれていて、結末は分かっていながらもぐいぐいと引き込まれていくのが魅力。発刊ペースはちょっと遅そうだが、これからも追っていきたい作品。




 ちょっと追記。
 コミカライズ独特の魅力の一つに、効果音が漢字、と言う事がある。薬売りがお札を貼るシーンで「魔魔魔……」とばかりに効果音が飛ぶ。薬売りの摩訶不思議な音の一つが、本当はこうだったのかーとより理解できる部分なので注目しておこう。