第5話「二重奏・ストーカーパニック」

 一九八六年。
 ゆりが働くカフェ・マル・ダムールにまでナンパにやって来た音也。だが彼をコーヒーをこよなく愛する男・次狼に殴られてしまう。コケにされたと怒る音也と大喧嘩になったが、しかしそこでゆりがスパイダーファンガイアにさらわれてしまう。 
 二〇〇八年。
 渡は「お化け太郎」を返上するため近所の住人を演奏会に招待する。しかし緊張のせいで演奏会は大失敗に終わってしまう。落ち込んだ渡は名護に弟子入りし、恵の警護につくが、シープファンガイアに恵をさらわれてしまう。




 過去パートでは、ついにガルルが登場。渡の父親となる音也とは最悪の(音也の一方的な味方だが)出会いを果たす。彼がキャッスルドランにどのようにして囚われるのか。そもそも音也との絡みを見ているだけではまるで想像もできない。
 コーヒーに持つ並々ならぬこだわりっぷりが、これでもかと表現されていると感じるのは果たして松田賢二氏脅威の顔芸(笑)のせいか、はたまた演出の勝利か。
 ゆりを狙うスパイダーファンガイアを共に倒す事で、対ファンガイア共闘の道が開けてくるのか? 




 一方、現在パートではついに渡の変化がご近所に向けられる。これまでちょっと斜に構えた視線で見ていた渡だが、ご近所の心無い対応ですっかり変節し、渡を応援したくなった俺、参上(何)!
 確かに、あまりになよなよしすぎ、と言うか対人能力がなさ過ぎる渡も渡だが、あの無遠慮でうっとうしいご近所もご近所だ。何だあの教養のカケラも無い奴らは! 渡、あんな連中の評判気にしちゃ負けだよ! と言う感じだ。
 大失敗に終わった演奏会だが、今週の渡は強かった。名護に弟子入りし、恵の仕事場で護衛に。しかもストーカーにころっとだまされて利用されるのも、何だかナァと力が抜ける。
 ファンガイアに襲われる恵を助けるのがある意味オシゴトみたいな渡=キバだが、その戦う動機は「特にない」。父・音也が作ったバイオリン「ブラディ・ローズ」から「戦え」と言う声がするから戦うのだという。
 どこまでも戦う動機も不明なライダーだが、父親である音也よりも、むしろ母親側に何かあるのだろうか。音也、アレでも一応タダの人間であるし……。
 しかし、そんな中でも今回は恵を助けるという自分の意思で変身した渡の前に、名護が立ちふさがる。自前のライダーシステムを携える名護だが、あのポーズでどんな変身ポーズを取るというのか……!? あ、無いのか。
 名護は名護で問題児なので、これでライダーに変身しても強いと逆に嘘臭いな。この男からは、地獄兄弟の臭いがするし(ぇー)。
「死んで。この世から」
と母子二代に渡って言われたセリフ。しかしこれ、やっぱり音也と名護が父子である、と言う証明だったりして……。
 次回はキバの新たなフォーム登場!