GP-02「無茶ナヤツラ」

 どうしてもゴーオンジャーになりたい軍平は、ボンバーを誘拐した上、炎神キャストを持ち出してしまう。そこで彼はボンバーから走輔、連、早輝の三人がゴーオンジャーになった理由を知るのだった。




 前話でこれでもか! と装備を使ったにも関わらず、今回語られたのは装備ではない、本当のヒーローの姿。装備を持っているから「ヒーロー」ではないと言う事。
 走輔はレーサー。連は送迎バスの運転手。早輝はレース場でバイトをしていた。無関係な三人は、ある時見ず知らずの人々を助けるために生身でガイアークに立ち向かった。そんな「無茶ナヤツラ」だった三人の姿は、ボンバーから見ればすでに「ヒーロー」だったのだ。
 正直、ちょっと懐古趣味に走った販促要素の強い作品だと思っていただけに、かなりの衝撃を受けた。
 そりゃ軍平じゃないけど、思わず言ってしまうさ!
かっこよすぎる!
 しかし、同じ武上純希氏が脚本担当だった最近の作品『魔弾戦記リュウケンドー』や『遊戯王デュエルモンスターズGX』では、最後にはヒーローから卒業した「大人」の姿が描かれた。
リュウケンドー』では、最後には魔弾龍に頼らず、自分の力で自分自身を発動させて「大人」に。『遊戯王GX』では自分の楽しさのためにデュエルしてきた十代が、ユベルとの超融合を果たして、楽しいだけじゃないデュエルもある、と悟って「大人」に。
ゴーオンジャー』も、ラストは「ゴーオンジャーを卒業しても自分達はヒーロー」と思う事だろう。特に軍平が自分はゴーオンジャーのゴーオンブラックじゃなくても「自分はかっこよすぎる!」と思える事が重要なのではないだろうか。
 決してヒーローから卒業、じゃないところがきっとミソ。そもそも「ああ」じゃない軍平なんて軍平じゃないやい(ぇ)!




 今週の巨大戦では、エンジンオーが壊れた橋の代わりになったところが面白かったポイント。しかし、あんな巨大ロボや怪人を橋代わりにされても、普通困るだろう(笑)。
 むしろ渡ったドライバーも「無茶ナヤツ」だwww