第4話「夢想・ワイルドブルー」

 一九八六年。
 音也を組織のメンバーにしようと思っていた嶋だったが、ゆりの報告でそれを断念する。
 二〇〇八年。
 父・音也の行いのせいで多くの人が人生を踏み外した事にショックを受けた渡は、名護に相談を持ちかける。名護にアドバイスを受けた渡は自分に出来る範囲での罪滅ぼしを始める。




 音也がたった一度だけした「いい事」――それがついに明らかになる。それは枯れた花のためにバイオリンを弾き、見事、花を甦らせた事。
 音也のあまりの奔放さに多くの人がついていけず、自分の欲に振り回されて自滅してしまった。それはファンガイアも例外ではなく、モスファンガイアだった綾も、「彼の花になれなかった」――そんな理由で息子をつけ狙った。
 悪魔と契約したと謳われるバイオリンを作り出した天才を理解するのは人間やファンガイアのような生物では無理なのかも知れない。例えば草花のような純粋なものだけが、本当に音也を理解できるのでないか。そんな音也の隔絶した才能と存在を見せられたエピソードでもあった。
 ……まぁ、本人はいたってお馬鹿さんなのだがwwwww




 今回は現代パートがメインとなっている。理想の父親像が崩壊しショックを受けても、それでも罪滅ぼしのために何かをしないではいられない。おお、何と一本骨の通った姿よ。そこに至るまでにどれほどグダグダでも、誰も今の渡を馬鹿にはできない。
 そんな渡が次に頼るべき理想像の持ち主である名護。名実共に「正義の味方」……。な彼だが、恵に言わせれば、「自分より弱いものを必要とする」人間。まぁ、正義の味方なんて、実際それがいなければただの化物なのだし。
 恵の分析に対してもやり返したりと、この二人の(と言うより恵の一方的な)確執はどこから来るのだろうか。……まぁ、十中八九、恵自身の弱さから来ているのだろうが。
 ハンター側のライダーシステムの装着者らしい名護。ところで、この名護の年齢は二二歳。音也が活躍する過去の話も二二年前。名護と渡は対立すれども同じライダー。……もしかして?




 今週はザンキさんこと、松田賢二氏がガルルとして登場! キバはキバフォームからガルルフォームへフォームチェンジ。渡の意思が勝っているのかガルルの意思が勝っているのか、視聴時には判断がいまいちつかなかったが、公式HPを見る限りでは、渡の方が優先されているらしい。
 いかにも野獣なアクションが魅力だが、まさか必殺技時にクラッシャーで剣をくわえるとは……。何か一周して、逆にちょっとアレなような……(なんだったらいいんだバカヤロウ)。
 次回は渡のコンサート?