第3話「海坊主 序の幕」

 江戸へ向かう商船・そらりす丸。薬売り、自称呪術者の柳幻殃斉を初め、一癖も二癖もある人物達が集っていた。しかしそらりす丸は規定の航路を外れ、龍の三角と呼ばれるアヤカシの海へと迷い込んでしまう……。




 船と言う密室の中で、薬売りを始め怪しい人物が勢揃い。ぺらぺら喋ってアヤカシの知識をひけらかす柳幻殃斉。そして前作「化猫」で登場した加世。坊主の源慧。その弟子である菖源。退魔の剣に興味を持つ侍・佐々木兵衛等等……。
 そんな彼らが乗る大型商船そらりす丸は、中に水槽を備えた贅沢な船。しかし何者かが常に北を指す羅針盤に細工をし、龍の三角と呼ばれるアヤカシの海へと船は迷い込んでしまう。
 すでに北=鬼門と言う時点で不吉フラグはビンビンwwwww
 以下感想。



 龍の三角に迷い込んだそらりす丸を襲うアヤカシ、船幽霊の巨大な迷い船。これを幻殃斉は船幽霊の理屈で対処しようとするも、そもひしゃくを出せとも言ってない。塩は周りの海にたっぷりあり、効果が無いので灰で結界を張るも、薪以外の物(薪を縛っていた紐)が混じっていたので効果が無い。
 日の光が弱点ではあるが、それはアヤカシの暗闇によって覆い隠され用を為さない。よって薬売りが火薬を調合し閃光弾のようなものを作って不敵にアヤカシを退ける薬売り。
 加世により、羅針盤を狂わせた犯人探しが始まる中で、薬売りは「次はどんなアヤカシが出るのか」と楽しんでいる。火薬は尽きて同じ手は使えない。坂井家の化猫騒動を治めた薬売りに絶大な信頼をおいていた加世は衝撃を受ける。まさか、薬売りがその犯人か? と言う疑惑を視聴者に投げつけた所で、二の幕へ続く。




 まず、薬売り自身が羅針盤を狂わせた犯人である、と言う可能性はまずない。それぞれのキャラクターに動機があるが、ここは、幻殃斉の言う所の「海に坊主で海坊主」、と言う言葉を信じて源慧であると推測しておこう(苦笑)。
 今回のエピソードも映像表現に磨きがかかっていて、特に船幽霊が放った魚の骨のようなアヤカシが高速で船外船中を動き回る姿がまさに人の理屈の通じないアヤカシそのものと言った姿。
 そして何より……次のアヤカシを楽しみにする、薬売りの凄みのきいた笑顔に惚れるwww