『ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-』第15話「抱擁 -呼び合う者達-」

 トアを見つけ出すため、火星へと向かうジン達。だがそこに待っていたのはジルアード軍の執拗な攻撃だった。アーシムの宮殿へと乗り込んだジンとギオだったが、ガーネット達が立ち塞がる。




 ジンとトア、ようやくの再会を描いたエピソード。
 トアをアーシムの手から奪還するために、月面でアヴニール最終調整のため一休みしているISDAドラゴノーツ隊の描写を除いては、二十五分間ほぼバトル。
 宇宙→宮殿と舞台を移しながら、アーシムのお遊び、の一言でしか片付ける他無い大攻勢。ミサイル→アガシオンと来て最後に来るのは人間の兵士。しかしその兵士が、全員女である事に観ていて吹いた。ほんとにこの宮殿にはアーシム意外には男がいなかったのか……。
 あの戦闘能力を見る限り、そんじょそこらの男では歯が立たないだろうが。何あの人間離れした戦闘能力!
 主戦力となるのはもちろんギオで、ドラゴンからコミュニケーター時まで八面六臂の大活躍。
 しかし、地味に頑張っていたジンも見逃せない。兵士を一人投げ飛ばしたりして、意外と強い所を見せてくれる。しかし、一人を倒すのとほぼ同時に反撃を食らっていたけれども。
 されど片や鍛え抜かれた兵士、片や思春期の恋する少年。精神的な面ではともかく、物理的な戦闘能力では天と地ほどの差があるのが事実だから、ジンは善戦した方だと思う。




 これまでも好き勝手やってきたアーシムだったが、今回はジンの「愛の力」で一発殴られてしまった。人間愛を否定し、人間なんて何人死んでも構わない。地球が壊れるところはむしろ見て見たいと言うアーシム。
 愛の力でCSSも強化ガラスもぶち壊してついに再会したジンとトアが、最終的に倒すべき相手となりそうだ。
 タナトスは破壊してはいけないと言うし、ジルアードの軍事部門を実質上統括する立場にある彼なので、色々陰湿な手段を使ってジン達を苦しめていきそうだ。
 それにしても、アーシム役の宮野真守氏はこういう役が何故かよく似合う。一度は新世界の神を目指しただけに、それも当然なのかもしれない(笑)。