三田誠『レンタルマギカ 魔法使いの記憶』
- 作者: 三田誠,pako
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 文庫
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『レンタルマギカ』最新刊、今回は短編集。あの猫屋敷さんの少年時代を描いた書き下ろしもあり!
以下感想。
今回はタイトルの「記憶」と言う言葉通り、過去発表された作品とのリンクが多く見られた作品が多く、時間軸は『吸血鬼VS魔法使い!』でのオルト入社後から、『妖都の魔法使い』の後になってます。
- ドラマCDの事件の事後処理を、みかんの成長とオルトとの距離を縮めたエピソード。
コミカライズの『レンタルマギカ from SOROMON』のアディリシアの幼少時とリンクしたエピソード。余談ながら、この時の「女教師」モードと穂波とアディリシアは注目です(笑)!
- アスモダイの時のアディリシアのキスエピソードに対抗するかのごとく、アディリシアが妖精眼の代償を若干ながら共有すると言うエピソードが。
この時点で穂波ともアディリシアとも強力な結ぶつきを得ているいつきですが、ここまで読んだ限りではいつき×オルトでも何ら問題を感じないのが凄い(ぇー)。さすがいっちゃん、ありとあらゆる人間とカップリングを構築する、そこに痺れる憧れるゥ!
- 猫屋敷さんの暗い少年時代を描いた書き下ろしは、アストラルへ入社するきっかけとなった事件が描かれます。
現在の彼とは芯は同じなれど真逆の怖い少年猫屋敷さん。でも猫は家族!
そして、影崎さんが名前を変えてアストラルに入社していたと言う衝撃の事実も。イラストなんかでは既に示唆されていましたが、ここにきてついに明言されました。これからは過去を描いたエピソードも増えていくのでしょうか。
気になる彼の正体ですが、影崎さんの後輩である「魔法使いを裁く魔法使い」も中国系なので、影崎さんはどうも中国の仙人系のようですが……。
余談ながら、猫屋敷さんが影崎さんを嫌っている理由の一端が明かされます。まぁ、呪詛を返され、魔法戦闘で酷評され、ついでに正確も百八十度ひっくり返されれば、ああいう風にもなるでしょうが。