#13「聖者の帰還」

 アディスタンにおけるテロ活動はいまだ続いていた。事態を打破するためには、保守派の象徴であるマスード・ラフマディーを確保するしかない。クーデターに加担した第三勢力がサーシェスであった事を知った刹那は、エクシアでかつてクルジスの少年兵としての訓練を受けていた隠れ家へと向かう。




マスード・ラフマディー」の正確な表記が分からなくて右往左往した挙句、近所のコンビニに『ガンダムエース』を買いに行った自分、ゾワゾワだ〜っ!
 補足しておくと、今月の『ガンダムエース』に掲載されている『機動戦士ガンダム00』公式外伝『機動戦士ガンダム00F』は#12から今週まで続いたアザディスタン編の裏側を描いたエピソード。今回のエピソードを見直す意味でも、チェックしておくと面白いです。




 今回のエピソードは、まさに「刹那、ガンダムになる」と言ったエピソード。
 かつてクルジスの戦場で、絶望の戦場からOガンダムを見上げていた刹那。その後成長し、ソレスタルビーイングガンダムマイスターとして高みから刹那は現れた。
 刹那の中でガンダムが絶望から人を救い上げる絶対的なもの、として刻み込まれた事は想像に難く無く、むしろそうあるべきであると信じている。だからこそそうあろうとしての「俺がガンダムだ」「俺に触るな!」等のセリフであるはず。
 しかし今回、自分と同じような環境・境遇にある少年兵達を助けられなかった。刹那達がまごついている間にも、無辜の人々はどんどん殺されていく。 
 今度こそそんな人々を助ける=今度こそガンダムになるために、マスード・ラフマディーを非武装で王宮まで送り届け、改革派と保守派の歩み寄りのための交渉のテーブルに立たせて見せる。
 どれほど攻撃されても決して退かず、歩きぬき、マスード・ラフマディーをマリナの前に立たせた。それが刹那自身が求めるガンダムの姿であり、ソレスタルビーイングの思いであり、イオリア・シュヘンベルグがの理想を退園したガンダムの姿。
 しかし、テロ、内紛は未だ続いている……。
 刹那が一人その思いを通したように見えましたが、むしろガンダム(マイスター)が刹那である、とマリナに認識された事で初めて刹那がガンダムになった、と言えたエピソード。
 そんなマリナは、自分の無力を徹底的に感じ、刹那に「自分の信じるべき神のために戦え」と言われ、ようやく#1時の刹那と同じスタートラインに立ったと言ったところ
 OPでも示唆されていた刹那とマリナの関係がようやく始まったようだ。




 さて今回は刹那の正体がマリナにバレたように、グラハム、サーシェスに顔を見られた回でもあった。
 グラハムは前が余りにセンチメンタリズムが全開しててもう笑うしかなかったのが、今回はエースパイロットとして、軍人として有能な面が見られてほっと一息。しかし当然機密となるべき情報を名前も知らない刹那にバラす辺り、やはり乙女座なところには変わりない(苦笑)。
 サーシェスは相変わらず人を煙に巻いた態度でエクシアとも対等に渡り合う。「サーシェスの神=信じるべき思い」は結局一クールでは明かされないままでしたが、やはり金とか興奮とか、そういったものなのだろうか。




 一クールが終了した『ガンダム00』。三大国の大いなるゼロサムゲームから始まり、アザディスタンの終わらないテロ・紛争で幕を閉じた一クール。
 刹那、ロックオン、アレルヤティエリアガンダムマイスターとして戦う動機が描かれた一クールだったが、二クールはそれぞれのライバル達との戦いがより激しくなっていきそうだ。
 それを予感させるのは、もちろんナイス笑顔のコーラサワーwwwww 
 観ているだけで期待を沸かせる、こんな男はコイツだけ。   




 されど一番意外だったのは、ルイスを通りこして母親の方にフラグ立ててしまった沙慈なのですがwwwww
 くっつぎすぎです(笑)。