内山まもる『ウルトラマンメビウス 超銀河大戦 戦え!ウルトラ兄弟』(『てれびくん』2月号)
『超銀河大戦』も今月でついに最終回。
救援に駆けつけたGUYSの攻撃にさらされるアークボガール。的が大きいから百発百中! とか言っていたら、アークボガールがいきなり四体に分身してしまう。
唐突に現れた分身ですが、それも内山世界観の真骨頂。
なんとアークボガールは分身の術をつかうのか!?
で済ませられますからね(笑)! 忍の者?!
分身アークボガールにやられ、飲み込まれるGUYS。さらにメビウスまで。メビウスもヒカリもGUYSもアークボガールに喰われ絶体絶命、と言うところでアークボガールの体を吹き飛ばして現れるのがフェニックスブレイブ!
エンペラ星人をも倒した不死鳥の勇者に、さしものアークボガールも敵わない。無事GUYSクルーも救出したメビウス達。
もちろんテッペイはこの時、間近に見るウルトラ兄弟に目を輝かせていましたとさ(苦笑)。
ウルトラ兄弟達に通信してくるウルトラの父、母、ユリアン。エースと夕子を無事保護した事を伝え、メビウスには新たな任務が言い渡される。
それは、メビウスが宇宙警備隊の特別教官になる事。本編で、地球で学んだかけがいのない事を伝えていく、と言った言葉が見事に現実のものに。
この時の、
みんなに教えてあげようと思います。
ぼくの大切な仲間たちのことを!
かけがえのない星、地球のことを!
彼らの日びの未来のために!!
のセリフには、本当に感無量と言う言葉しか出てこない。
メビウスが地球で育んできたすべてがこのセリフに凝縮していると言っても過言ではないでしょう。こんなに面白いウルトラ漫画を読ませていただき、内山先生には感謝するばかり。
しかし、次号からはウルトラマンメビウス外伝の新シリーズスタートの告知が。しかもメインキャラクターは、メロスにジャッカル! 不敵な笑みを浮かべるメロスがむやみやたらに心強いw
さらに連載をまとめたものは二月に単行本として出版予定との事。こういう漫画は単行本になる事は少ないだけに嬉しいです。