第十二話「聖夜に捧げるレクイエム」
いつきが「女の子へのクリスマスプレゼント」を探している。それを知った穂波とアディリシアはいつきの後を尾行し始める。だが、いつきは呪波汚染に巻き込まれてしまう。
クリスマスは本来「死者を祝うもの」。つまり海外では「お盆」みたいなもんなのだ! だからクリスマスは家族で過ごすのが普通なのです。そう! それがワールドスタンダード! 日本の拝金主義がはびこらせた偽りのクリスマスに鉄槌を!
今週の『レンタルマギカ』は、つまりそういうエピソードでした(違うよー!)。
いつきがディアナに、ダフネに「女の子へのクリスマス」プレゼントなんて訊いてしまったものだから、穂波とアディリシアの期待と不安とツンに満ちた尾行が始まる。
そんな二人も素敵なのですが、ここでさらりと魔法使いキラーとしてのいっちゃんの力が公開。妖精眼を持っているので、ダウジングも何もかも分かってしまうという恐るべき能力を、どうでもいい場面で発揮しています。
いつきがプレゼントを上げようとした相手は、何と幽霊。彼女とのデート、そしてクリスマスを条件に現れる呪波汚染=教会の中で、幽霊たちの為に「素敵な何か」をプレゼントしようとするいつき。
彼が乱入してきた穂波、アディリシア、まなみに提案したのは魔法のプレゼント。それぞれ妖精眼、父親、幽霊と魔法の素敵ではない部分を十分に体現しているような三人が、あえて幽霊のために魔法を使用する温かさ。
結局最後は、いつきのためのサプライズパーティーで鎬兄妹、ダフネなども交えたクリスマスパーティーに。
そして今回の魔法の代償として、いっちゃんは穂波とアディリシアとの一日デート権を賭けた熾烈な戦いにはさまれるのでした。
実に羨ましいようで羨ましくないいっちゃんである。おそらくあの二人は、いっちゃんの腕が千切れても退かないんだろうナァ……。そんなわけで今回の裏サブタイトルは、「いつきに捧げるレクイエム」(笑)。
EDが挿入歌として効果的に使われていたり、EDがアストラル全員バージョンに変わっていたりと、クリスマスらしい豪華なエピソードでした。