第十一話「死者に咲く花」

 呪物商トリスメギストスの社長であるディアナからの依頼は、先代社長・伊庭司に依頼した仕事であった。父が請けた仕事をいつきは請けおう。しかし依頼の冬虫夏草の採集に行った先でいつき達の前にネクロマンサーの李青鳳が現れる。




 正直、いっちゃんは「イイ目」を見すぎなのではないでしょうか(第一感想がソレか)?
 まなみは胸だし(すり抜けてるけど)、穂波はさらっと告白してるし(給料三か月分って結婚指輪じゃん!)、ディアナからは悪戯してもらったりと、そんなところばっかり若社長かよ(?)! 三輪先生はネコミミだしよー(ぇ)!
 しかし李青鳳との戦いだとか穂波とまなみの二人に殴られたりと、俯瞰してみれば±ゼロなんだよなぁ……。




 今回のエピソードは、「魔法使いの世界の不条理」「先代=父から仕事を受け継ぐ」と、作品のテーマとある意味直撃したエピソード。 
 人間に寄生する冬虫夏草の種は遺伝的に適合する人間は非常に少ないため、必然的に適合するのは身内に限られる。しかし身内の記憶を栄養に咲いた花を他人に売り、しかもそれが使い方次第で百人単位の犠牲者を生む悲劇を生む。
 そんな不条理・不合理な世界に「父の後を継いだ」だけで入ってきた素人のいつき。彼のまっとうな一般人の感覚で立ち向かい、悪戦苦闘しつつも、彼の思いを貫いていく、と言うのが『レンタルマギカ』。今回のストーリーは非常にスタンダードな良作でした。
 李青鳳の過去の所業、ディアナの悔恨、冬虫夏草の寄生した人間の正体など、原作をさらに膨らませた上での新しいストーリー構成はアニメならでは。




 さらりと登場したのが、先代アストラル。ユーダイクスを初め、社長の伊庭司を初め、まだ新人だった猫屋敷さんまで。でも、猫屋敷さんはあんまり変わってないナァ(笑)。あの人、今いくつなんだろ?




 どうでもいいけど、いっちゃん、墓地で転がりすぎwwww