『おねがいマイメロディ すっきり♪』第38話「仁義なきすっきり!?」

 買い物にやって来た歌とマイメロが見つけたのは駐車場に散乱している大量の野菜だった。その野菜達には、隠された仁義無き戦いの物語があった。




 マイメロスタッフは頭おかしいとちゃうんか(褒め言葉)。
『すっきり♪』になっても衰えるどころかその時間枠でしか表現できない狂気で視聴者を翻弄し続けてきたスタッフさんがの手腕がさらに冴え渡った今回のエピソード。
 仁義どころか情もない。情も無ければ慈悲もない。まったく、本当にマイメロは恐ろしいぜ……ッッ!




 ナスビの神様の下へ現れたニンジンの神様。ニンジンの神様がナスビの神様のシマを横取りにやって来たところから物語りは始まる。神様何だからドーンと構えておけと言うナスビの神様だったが、偵察に行った幹部の小ナスがニンジンの神様の小ニンジンの手によってぬか漬けにされ、あまつさえ身内までもぬか漬けにされてしまう。流石にキレるナスビの神様。バクも加え、いざニンジン達と全面対決!
 しかしニンジンの神様達の助っ人として現れたのはクロミ様。「柊に会いたい」と言う願いを叶えてくれるというわけで参加していたクロミ様にあっさりと敗北するバク。
 されどたった一人の助っ人でどうにかなるのはガンダムくらいなもの。ナスビの神様達とニンジンの神様達はサヤエンドウを拳銃代わりに血で血を洗う抗争が始まる!
 もちろんサヤエンドウ、いわんや野菜と言う事で流血沙汰だけはないものの、逆に言えばそれが無いだけ。ぼこぼこサヤエンドウは相手の体を貫通し、体を、眉間をことごとく穿ち抜いていく映像は、野菜の姿の殺人ビデオ。幼児向けってレベルじゃねーぞ
 狂気の抗争の中、舞い降りる黒音符。黒音符が取り憑いたのはナスビの神様でのなければニンジンの神様でもなく、何と武器として使われたサヤエンドウ! 
「食べ物粗末にするな」と暴走を始めるサヤエンドウを止めたのは、もちろんあの大魔王マイメロの魔法。寝ぼけ眼で召喚したのは、何とデフォルトでジャイアントなウサミミ仮面! 神様に対する敬意も、両者の言い分も聞かない、どこのフリーダムだかソレスタルビーイングだかのように、一息に踏み潰す! もちろん、ウサミミ仮面=柊の都合なんか聞きもしない! さすがマイメロ! そこに痺れる憧れるゥッ!……他人事である限りは(ヲイ)。
 そして自らが殺害した野菜達の残骸を回収し、カレーを作ったマイメロは微笑むのでした。「お野菜が安くついた」と。こ、怖っ! このウサギに果てしない狂気を感じる。
 世の中、拳銃乱射だの恐ろしい事件が起こっているが、そんなものこのウサギの解読不能の思考回路に比べれば可愛いものなのだろう。