『仮面ライダー電王』第43話「サムシング・ミッシング」

 ターミナルの駅長は桜井侑斗を分岐点の鍵とする考えは疑問であると言う。失踪前後に何かがあったはずだろうが、唯一の証言者である良太郎は何も覚えがない。
 イマジンを追う良太郎は、カイに「このまま戦っているとイマジンは消滅する」と言われ動揺してしまう。




 桜井侑斗は分岐点の鍵ではない。
 これまでカイとイマジン達が、そして良太郎達が思っていた前提を揺らがす疑惑。しかしだとすると、自身が消滅する危機をはらんでいるゼロノスを使用しているのも納得がいく。桜井侑斗が消失しても、さして影響は与えないのだから。
 ならば本当の分岐点の鍵は? と言うところで焦点が当たったのは我らが主人公・良太郎。
 桜井さん失踪の唯一の目撃者である彼の証言が間違っている、あるいはまだ知らぬ真実があるのだとしたら。人の記憶がもろく強いと言われるように、誤った事実が真実として記憶されていたのかも知れない。
 あるいは、桜井さんが良太郎が分岐点の鍵であるという事実を隠すため、あえて良太郎の記憶を改竄し、自分が分岐点の鍵であるように見せかけて自らオトリに使ったのか。
 過去の自分自身にゼロノスシステムとデネブ、ゼロライナーを託したのは電王として戦う良太郎を守る、と言う目的のためか。
 しかし良太郎に対する疑惑をカイにもたれてしまった事で、状況も変化していく。今後はカイが積極的に良太郎を狙っていく路線になっていきそうだ。




 そして、ついにタロウズとの別れが明確になる。
 イマジン達から現在の時間を守ると言う事は、イマジン達の時間を消滅させる事に他ならない。
 正直、良太郎は気がつくのが遅すぎる、と思ったのが最初の感想。イマジンの力を使って同じイマジンを倒しているのに、どうしてそういう事に思い至らなかったのか。
 それにやっと気がついた時、良太郎はデンカメンソードを捨てて生身で戦い始める。タロウズを消さないために、力を捨てる勇気はさすが良太郎。
 でもそれは、タロウズから見れば裏切り行為と言うか、「散々利用した挙句捨てられた」みたいな事になっている気がする……。タロウズが消える事をわかっていて戦えるのか戦えないのか、次回に続く。




 どうでもいい事ながら、アルマジロイマジンの声優さんがブンビーさん役の高木渉氏で吹いたw
 ブンビーさんが時を越えてナイトメアをクビになったのか?! とわけの分からない事を考えてある意味『電王』どころじゃなかった(ヲイ)。