『獣拳戦隊ゲキレンジャー』修行その38「ビバビバ!もう1人のレツ」

 レツとゴウはほんの些細な事から喧嘩をしてしまう。そこに現れた幻獣ミノタウロス拳のシユウ。シユウのゲンギ転身反を受けたレツだったが、体にダメージは一切無かった。
 しかしレツが鏡の姿が鏡に映った瞬間、鏡の中のレツが動き出し、本物のレツと入れ替わってしまった。




 特撮の定番(?)エピソードと言えば偽者戦隊・隊員の登場。今回は、レツ役の高木万平氏の双子の兄弟、高木心平氏を迎え、合成無しの双子対決!
 さらにレツとゴウの兄弟喧嘩のエピソードも踏まえて、リアルも劇中も兄弟だらけ。
デカレンジャー』の時もブルーのホージーが偽者になるエピソードでしたが、その時も今回も脚本担当は荒川稔久氏。嗚呼、ブルーはどこに行ってもいぢられる宿命なのかなァ(笑)。




 今回のエピソードで哀しいのが、鏡の中のレツの方がみんなの支持を集めているところwwww
 ジャン、ラン、ケン。美希はともかく、マスター・シャーフーが気がつかないのはマズいでしょうに(苦笑)。いやほんと、こんな時に限ってみんな気付いてくれないんだよ、現実だってさァッ(何)!!
 しかし、みんなにビバビバ=一皮向けた方がいいと思われてるのか……レツwwww
 鏡の中のレツ=左右逆と言うところを、スクラッチのロゴや利き手、変身ポーズに至るまで意図的に間違えていた事が芸が細かい。こういうのは、視聴者に「いやそれ偽者だから!」と言わせれば言わせるほど良し。ショッカーライダーのマフラーみたいなもんです。
 次第に現実に馴染み、ついに獣拳合体までしてしまった鏡の中のレツ。ゲキファイヤーを乗っ取り、サイダイオーを倒そうとさえする。しかし、実の兄ゴウだけはレツが偽者だと気がつき鏡の中のシユウの分身を倒し、本物のレツを見事助け出す。
 巨大戦も、ゴウのゲキトージャウルフにレツのゲキバットでゲキバットージャウルフと言う兄弟合体! 巨大拳士の合体バリエーションは実は結構あるので、少しでも劇中で登場するのは嬉しい限り。
 そしてレツは見事にビバビバになって、兄からチャーシューを奪いとるのでした。




 一方の幻獣拳サイドは、ロンを信用しない理央を幻獣王にするため説得の途中。
 シユウを差し向けるも敗北。しかしロンは所詮「幻獣王以外の星は衛星にすぎない」とうそぶくばかり。
 幻獣フェニックス拳の力で、スーパービーストオンのごとく強化された獣人態を手に入れたメレ。これまでにも増して強力な力を発揮するメレは、実況の時にも妙にドスが効いていて怖いwwwww
 でも理央の前では以前通りなので安心なのですが。
 幻獣王になるのを渋る理央に対し、ロンが出した切り札。それは、棺に入っていた幻獣拳士。最後の四幻将・幻獣キメラ拳のスウグ。
 理央の覚えがある気。胸の獣は白い虎……。やはり理央がかつて敗北し、ジャンに連なると言わしめた白虎の男?
 次回予告でも戦っていたので、おそらくそうなのでしょう。今回、ジャンが「兄弟欲しい」と言っていたのも、ジャンの家族の話題に繋げる伏線だったのでしょうか。
 キメラはライオンの頭と山羊の胴体、蛇の尻尾を持つとされる幻獣。スウグ(騶虞)は虎のような大きさ、五彩を持った体、体よりも長い尾を持つとされる幻獣。
 それぞれの由来に獅子と虎、理央とジャンに通じるものを持っている重要なキャラクターがこれからどうストーリーに絡んでくるかのか、楽しみです。
 由来と言えば、今回シユウが敗北したのが意外。シユウ(蚩尤)って神話の中ではかなり凄い神様なんですが……。やはり、ミノタウロスが問題なんでしょうか。ギリシア神話が駄目だったんでしょうか。浮気王がトップな神話だから駄目なんでしょうか(コラ)?




 次回は美希が大活躍な予感ですよ!