『サイクロンZ』
- 出版社/メーカー: スパイク
- 発売日: 2001/09/27
- メディア: DVD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
今回は『サイクロンZ』。
女好きの弁護士ジャッキーは、養魚場の水質汚染の勝訴で被告側の工場の弁護を担当する事になった。問題を手っ取り早く解決するため、養魚場を丸ごと買収しようと考えたジャッキーは探偵のトンに盗聴を、武器商人のウォンに原告側の姉妹の一人を篭絡するように頼むなど、原告側を懐柔するための材料を集め始める。
しかしジャッキーとウォンは原告側の姉妹に本気になってしまった事から自体は一転し、実は裏で麻薬工場を稼動させていた被告側と戦う事に。
ストーリーはこちら。
『スパルタンX』とキャストが一部同じで、敏腕ながら女好きの弁護士ジャッキーがジャッキー・チェンを。正義感が強すぎる堅物探偵トンをユン・ピョウ。守銭奴の武器商人ウォンをサモ・ハン・キンポー。そして敵役をベニー・ユキーデが演じています。
今作の見所は、様々なシチュエーションでのアクションと、ジャッキーとウォンの恋の二つ。
特にアクションに関しては、もはや言う事無し。ジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハン三人のまばたき一つ許さない超高速アクションはまさに見もの。
この三人以外にも、悪役のアクションがキレにキレてる。麻薬工場のボスのアクションが凄い。
何が凄いって、葉巻をぷかぷかふかしながらアクションやってます。上半身の構えが妙に素人臭いのに、下半身の動きが恐ろしく速いのも凄い(ぇ)。
喫茶店で。レストランで。室内で。海上の船の上で。麻薬工場の中で。一対多数。一対一。三竦みと対戦相手の数から、そこにある椅子やガラス、麻薬すら利用してのバラエティに富んだアクションは白眉。
そしてもう一つは恋。
最初は分け前狙いで姉妹に近づくものの、本気になってしまってからのジャッキーとウォンの態度が笑って泣ける。
ジャッキーは法廷で「私の事を愛してますか? 嘘つくと偽証罪ですよ?」などと迫り、しかも裁判長がそれを容認してしまうのがこの作品の凄いところ。
ウォンは拡声器を使うわ運転する車の前に止まる事を信じて身をさらすわと、愛をまさに体を張って証明しているのが凄い。
また、この作品を象徴するのがEDの歌詞。字幕で読んだ時、思わず盛大に吹いたこれが凄いんだまた。
恋人がささやく
キューピットの矢が
私のハートに突き刺さる
あなたのタッチが
私の恋心を燃えさせる
恋は愛のベルトコンベヤー
愛する心に幸せが芽生える
体じゅうが熱くなる
二人のハートが一つになって
愛する心に幸せが芽生える
体じゅうが熱くなる
愛の矢が一直線に…
もう笑うのを通りこして、素直に感動するしかない一作でした(笑)。