『仮面ライダー電王』第40話「チェンジ・イマジン・ワールド」

 過去の侑斗がイマジンによって殺され消滅してしまった事により、侑斗は初めから存在していなかった事になってしまう。




 桜井侑斗。彼がイマジンとの戦いにおいて、非常に重要な人間であった事が明らかになりました。
 それは、桜井侑斗が死ねば「イマジンの未来になる」と言う事。カイの目的は徹頭徹尾、桜井侑斗の殺害だった。電王の行く過去の世界に桜井さんがいるのではなく、桜井さんがいた過去の世界に電王達が行っていた。
 桜井侑斗の存在自体がイマジンの未来を潰す存在などだとしたら、桜井さんは刻の運行を守る=イマジンを倒すために非常に重要なファクターを担う存在であるようです。
 それが特異点ではないただの人間である彼であり、良太郎達は本来歯牙にもかけない存在であるのだとしたら、実は良太郎が電王に変身する事になったのも、桜井さんがそうなるように仕向けた事であったのかも。
 また、普通の人間が特異点になるためのシステムであると明らかになったゼロノス。時間はかかるものの過去からの影響を受けないなど、まさに「ゼロのスタート」だったわけです。
 赤いゼロノスカードを使ってゼロフォームに変身した侑斗。彼が消費する記憶は、他者の記憶ではなく自己の記憶。これまで新しく築いてきた愛理との関係性を消費して、赤いゼロノスに強化変身。
 その変身は、炎のような赤、ではなく錆びているような赤。かけがえのない思い出を消費して、自らを侵すような強化を果たしたゼロノ=侑斗。
 電王のパワーアップが四人のタロウズによる良くも悪くも賑やかなものだっただけに、そのギャップが印象に残ります。




 しかしイマジンから刻の運行を守るためにカードを消費して、他者と自己の記憶を消して、自分のいない時間軸を作ってしまう=刻の運行を変えてしまうのは、予告で良太郎が言うように矛盾そのもの。
 おまけに、桜井侑斗が消えてしまうのはイマジン達には喜ぶべき事。
 ゼロノスは「時間をかけて」時間改変の影響を脱するシステムであるなら、自己の一時的な自滅も辞さないシステムであるのかも知れませんが……。
 そんなハードなゼロノスですが、いきなりデネビックバスターになってしまったデネブが癒してくれました。いきなりすぎるよ、デネブ(笑)!




 最後の四クールに突入し、OPが四タロウズが歌う『Climax Jump DEN-LINER form』に変更。大暴走するタロウズ、弾けすぎて腹筋が痛いwwwww