脚本・輿水泰弘/ノベライズ・碇卯人『相棒 警視庁ふたりだけの特命係』

相棒 警視庁ふたりだけの特命係 (朝日文庫 い 68-1)

相棒 警視庁ふたりだけの特命係 (朝日文庫 い 68-1)

 読書マラソン3・六十五冊目。
『相棒』プレシーズン全三作がノベライズ。こういう形式でのノベライズは珍しく、ある意味『相棒』ならでは。コミカライズも決まっているそうで、楽しみです。
 本作で注目はずばりサブタイトル。
 プレシーズンは土曜ワイド劇場で放送されていたので、サブタイトルが長い長い。そんなサブタイトルを『相棒』らしいサブタイトルに変更されています。
 それぞれ

第1話「刑事が警官を殺した?赤いドレスの女に誘惑され…死体に残る“4-3”の謎とは?」
第2話「恐怖の切り裂き魔連続殺人!サイズの合わないスカートをはいた女の死体…」
第3話「大学病院助教授墜落殺人!日付の違う乗車券の謎と、死体が語る美人外科医の秘密」

から、

第1話「コンビ誕生」
第2話「華麗なる殺人鬼」
第3話「神々の巣窟」

となっています。
 ドラマでは健脚な右京さんが実はそうでもなかったり、足を踏まれた事を「因果応報か?」的な思考で考えるなど、どんな事でも冷静に分析している右京さんがおかしい。
 薫はやっぱりノベライズでも薫でした。
 第3話の「俺の相棒はどこだ!」は屈指の名セリフ。きっと、シリーズ最終話では右京さんだって言ってくれる……といいなぁ。