Episode 2「CODE NAME“R”」

 ある夜、未確認飛行体によるアブダクションが発生した。エージェント・ケイと調査を開始したジンは、事件に一年前に行方不明になったエージェントが関与している事を知る。




 何やら、海外ドラマ+『ウルトラQ』みたいになってきた。いや、こういう話は好きなのでもっと来い! ってな感じですが。




 街にいても家にいても、モニターによって監視され、「健康的で幸せであるための処方箋」に溢れている世界。
 小動物を飼いましょう、雨の日は濡れるから読書や音楽を聴きましょう。
 それ以外で幸福を感じなければ、まるで不治の病扱い。
 そんな世界を誰よりも信じた結果、自分が限りなく希薄に、理解不可能になってしまった人々が、世界を捨て、本当の自分が見つかるユートピアに行こうと、メッセージに応える。
 船が幸せな場所へ連れて行ってくれる、と信じているのではなく、信じたい、と言うエージェント・Rが悲痛。




 どこにいても、何をしてても、健康と幸福の情報には事欠かない世界。それ以前に、それを感じる自分とは何か? 健康と幸福であるならば、個人の意思は関係ないのか? と言うテーマが重いエピソード。
 心の病と言いながら、肝心の心には触れてもいない。
 記憶を失ったままウルトラセウンXとして戦うジンの過去にも触れたものとして、独立したエピソードながら重要な回だったかと。
 意外と熱血なエージェント・ケイもいい感じでした。