第18話「異界への扉」
ハラケンは通路と通り、「あっち」へと足を踏み入れるが、通路は崩壊してしまう。しかし通路はまだ完全に消えたわけではなく、不完全な消えた通路が現れる可能性があった。
そしてその通路は、ヤサコの家に開いてしまい……。
「あっち」でのカンナの苦しみの責任は自分にある。カンナの母親には、自分が理由だと言う事もできず真相を解き明かすなんていいかっこをしている。
苦しみを止めるために自分が行かなくてはいけないと言うハラケンの悲壮な決意が胸に響いたAパート。
と、同時に、ハラケンを思い、メガネを取り上げた玉子にも。
ハラケン、玉子。
そして兄を失い、兄を取り戻すべく以前通路を開いた事で、何らかの事故を起こしてしまったらしいイサコ。
皆、加害者ではなく被害者が必死になっているのだからたまらない。
そしてBパートでは、ヤサコの静かな語りがメイン。
自分が見た事をそのまま語っているのにもかかわらず、フミエには信じられず「都市伝説」と言い返される。はからずも、前回のヤサコとハラケンの構図そのままになってしまった。ヤサコを思う姐さん肌のフミエさえも、やはり信じられない。
ヤサコの言葉が、あっちへ行こうとするハラケンを救った。これから死んだカンナのためにあっちを目指すハラケンを救う事ができるのか。
と思っていたらヤサコ家に発生した通路から現れたイリーガル(?)に京子の電脳体が連れ去られてしまう!
夕焼けの金色の光はむしろ郷愁を誘うようなものだけど、京子を静かに連れ去っていくイリーガルが恐ろしい。夕焼け=逢魔が時の連想がぴったり。
怪しげな男・猫目。玉子の仲間だと思っていたら、その実、イサコの連絡相手だった。どちらかと言うと、イサコ側の人間らしい。「先生」のやり方に従い、通路へのリンクをはかっているらしい。
この「先生」がヤサコの祖父でありメガばあの夫だった人間で、イサコの暗号がメタタグと元は同じ、と言う事にもつながって行きそうですが……。