『カンフー麻雀』
- 出版社/メーカー: タキコーポレーション
- 発売日: 2006/02/03
- メディア: DVD
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今回は『カンフー麻雀』!
前に観た『カンフーハッスル』で熱演を披露した最強の大家夫婦の役者を起用して製作された一作。
内容が内容だけに『ゲキレン』との関連は薄いです(笑)。と言うより、あからさまな『キル・ビル』のオマージュが悪目立ちしすぎなところもちらほら。
麻雀を極めてギャングを倒すと言う、勧善懲悪的なところは共通しているんじゃないかと思いますけど。
麻雀、競馬、トランプとギャンブル狂いのサイは、驚異的な記憶力を持つ青年アウォンと出会い、一山当てる事を画策する。
策は見事に当たり、アウォンは麻雀で稼いだ金で意中の女性と付き合い始めることができて人生薔薇色かと思われた。しかし彼女がギャングのボス・ティンの妻であった事から事態は一変。アウォンはリンチを受け幼児退行してしまう。
その状態を見かねた麻雀マスター・フェイはティンを打ち倒すため、アウォンに厳しい修行を授けるのだった。
ストーリーはこちら。
基本的に、「ギャンブルなんて外道。地道に働く事こそが王道」と言うのが一貫して語られるテーマ。
前半は大勝ちするアウォンも、中盤では一転頭を殴られ幼児退行してしまう事に。ラストの麻雀トーナメントで勝利したアウォンは、麻雀から足を洗う事を宣言します。
一発逆転なんか狙うんじゃないぞ、とある意味この手の作品では珍しいテーマなのです。
麻雀以外のカンフー部を担うのは、もちろん主人公! ではなく、麻雀マスターフェイ。何故かこの作品、登場する男はみんなギャングか駄目男ばかりで、強いのは女性ばかりと言う法則があります。
『酔拳』でも、主人公フェイフォンは自分の伯母さんにボコボコにされて唯一リベンジを果たしてなかったように、カンフー映画で強い女性と言うのは珍しくありませんが。
しかも『キル・ビル』スーツを身につけて、女子高生のコスプレしてモーニングスターを装備した男とヌンチャクで戦うなど、もはや麻雀マスターとか言う範疇では納まらないスケールの大きさを併せ持っていると言えます。
『カンフーハッスル』みたいな「ありえねー!」系の映画ですが、求めていたケレン味はなかったなー、と思った一作でした。
いや、確かに「胃の中に麻雀牌を隠している男」や「胸の谷間に三つまで麻雀牌を隠せる人間」とか、「ありえねー!」連中は登場したのですが。
ちなみに後者は、男です。