『ロミオ×ジュリエット』第20幕「使命〜揺るぎなき一歩〜」

 赤い旋風として反モンタギューの先頭に立つジュリエット。彼女達は城内を占拠し、モンタギュー一党はすでに孤立していた。
 その報を受けたロミオは、ジュリエットのためネオ・ヴェローナへ赴く。




 いよいよ革命も大詰めに。しかし運命は新たな試練を二人に課す。
 見捨てられつつあるモンタギュー。
 憲兵は降伏し、さらに貴族達はモンタギューを裏切り、キャピュレット側につきはじめる。コンラッドは「日和見」と批判すれど、モンタギューを裏切るなら受け入れると年の功らしいところを見せつつある。
 この貴族達の中に、ポーシアやハーマイオニらが裏で尽力しているのを妄想。そうだと嬉しい程度の妄想ですが、彼女達が騒乱に巻き込まれるのは嫌だなぁ。




 一方、モンタギューらの議会もすでに敗北ムード。モンタギューにつくのは、実父を殺され、すでにモンタギューにつくしかないマキューシオのみ。
 しかしここでモンタギューの恐怖政治が動いた! 議長を殺害し、恐怖で平民街を焼き払えと狂気の命令を下す。
 ロミオにまで哀れまれ、エスカラスを彼なりに守った結果が現状の崩壊を招く原因となったモンタギュー。
 彼はある意味で哀れなバックボーンを背負ったキャラなので、相応の報いと、少しの哀れみをいただきたいところ。




 ジュリエットはエスカラスの種を体に植えつけられていた。新たなエスカラスとなるために、種はオフィーリアの手によって芽吹き始める。
 そのオフィーリアの手も木(石?)のようなものに変化していました。もしかすると、彼女も元はキャピュレット家、あるいはモンタギュー家の人間だったのかも。




 マキューシオがたくましく成長し、家族と再会した姿に喜び、父母の墓前で、お家争いの果ての敵討ちを超えた人々の幸福のための時代を切り開く決意を新たにしたジュリエット。
 そんな彼女なだけに、最終的には我が身を犠牲にしてロミオと永遠に別れる、と言うエンディングもありそうです。




 そういう状況下で、やはり気になるのがあの老人の存在。
 老人がかつてのロミオとジュリエットのような関係だったとすれば、老人はオフィーリアの思い人だったのかも知れない。
 枯れた大地にも強い種を育て、同じような境遇のロミオにアドバイスを与えた老人と、村の男達に背中を押されたロミオの決意がジュリエットを救う鍵になりそうだ。




 次回予告も変化して、いよいよストーリーも佳境に。