黒田硫黄『セクシーボイス アンド ロボ #1』
セクシーボイスアンドロボ1 (BIC COMICS IKKI)
- 作者: 黒田硫黄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/11/30
- メディア: コミック
- 購入: 8人 クリック: 65回
- この商品を含むブログ (159件) を見る
神隠しかッ!
距離のある大型書店に出向かなきゃいけない、と思っていたら、近所の小さい本屋さんにありました。何で?
とにかく、感想を。
とにかく、ドラマから入った自分にとっては凄い衝撃でした。内容が全然違う(当たり前ですが)!
ドラマでは子ども社会のニコが大人社会を生きるロボを引っ張っていく形を取りながらも、本質的にはロボの庇護を受け、ゲストが引き起こす事件を通じ大人社会を学んでいく……と言う感じの内容だったと思います。
しかし漫画版では、ニコは「将来はスパイか占い師になりたい」と公言し、得意のボイスコントロールを駆使してテレクラで男と約束を取り付け、その様子を観察して観察力を高める、と言う強かな一面を持っています。
また、彼女の決めセリフ「今救えるのは、宇宙で私だけ」の使い方も違います。
ドラマでは「宇宙で私だけしか出来ないから、必死でやる」と言う印象を受けましたが、漫画では「宇宙で私だけしか出来ない」と言う子供に興奮、高揚を感じているみたいです。
「子ども」のドラマ版ニコとは違い、漫画のニコは自分の能力を使って積極的に大人社会へ関わっていく強さと胆力を感じさせます。
ロボはドラマと違い、完全にニコの手下になってますwwww
「女好きのロボットオタク」と言うキャラクター設定自体は共通ですが、社会を生きる辛さ、強かさを持っていたドラマロボと違って、フツーに駄目な感じのオタクです(笑)。
あと、童貞じゃなかった(これ、重要)。
感想の書き方がニコとロボの違いに終始してしまったものの、漫画のストーリー自体も相当面白いです。と同時に、「ニコとロボが」「毎回のゲスト」と「事件を解決する」と言うテンプレに沿ってドラマを再構築する時の苦労も伺えます。
ふつーに原作通りにドラマ作りたかっただろうなぁ……。
特に魔性の女、初美は是非ドラマでも観たかった。
ドラマではセリフ一つ一つが名セリフでしたが、漫画の方も名セリフ度高し。ツボにはまった名セリフは、
- 「ひとつだけわかった。明日はわたしのかわりは誰もいない。」
- 「さらっとかっこいいこと言いやがって。なかなかスナオでよろしい。でも、妻帯者だから、マイマス500点。」
- 「通りすがりの女の子じゃなきゃダメなんだ。」
ぐらいでしょうか。
そういえば、マックスロボが漫画でも登場していたのは驚いた。いや、流石にドラマほど「濃く」ありませんでしたが。