後藤リウ『イリーガル・テクニカⅤ 賢者のゆくえ』

 読書マラソン3・五十六冊目。
 後藤リウが描く遠未来戦記、いよいよ完結!
 以下感想
 皇帝トリスタンの元でシアノライト除去の研究を進めていたカイタ。しかし帝国はシアノライト誘導装置を戦場に投入するなど、むしろその利用しか考えていなかった。
 時を同じく、小国の同盟であるアーキ同盟と帝国の戦いが勃発し……。




 今回は、帝国とアーキ同盟の戦いの中で、カイタが自分の使命に気がつくのがメインだと思います。
 帝国での研究のせいでかつての恩人を殺してしまい、絶望し自暴自棄になるカイタ。しかしアーキ同盟側につき、彼らのために身を張って戦う事で信頼を獲得します。
 またルーフェイの死と同時に、必死になって生きぬ事こそが使命、と気がつき、賢者と俗世の人間をつなぐと言う重大な役割を持って生きていく事に。




 死亡したと思われたいたヴィンテとの再会や、これまで登場したほとんどすべてのキャラクターも登場するまさに完結編にふさわしい一冊でした。