第七夜「人獣使い師」
白鈴會に侵入した隼人達であったが、あっさりと捕縛され、捨てられるように放り出される。
そこで隼人は霧子が信者であった神を探して大伴市にやってきた事、そして彼が自分達を襲った骸骨男だと知り……。
ついに、偽者のスカルマンと本物のスカルマンのまみえる瞬間がやって来た。やはり今までの殺人は、偽者と本物の区別があったらしい。
偽者はモーゼルを使用するが、本物はそれ以外にも近接戦の武器や驚異的な身体能力、そして従者ともいえる二人がその違いか。
偽の骸骨男を演じていた神を殺さなかった。
やはりその目的は単なる人殺しではなく、あの獣たち(ガ號、GRO?)だったようだ。
新登場のヴォグートや、神代達の言葉からすると、やはりあれは生物兵器の類らしい。その運命からの解放が、スカルマンの目的なのかもしれない。
しかし、白鈴會の鈴で姿を変えるのは、何となく『響鬼』を思い出したり。
『響鬼』と言えば、神の声優さんはあのザンキさんを演じた松田賢二さんである。神の哀愁溢れるキャラクターを見事に演じられて……素敵。
「汝驕るなかれ」と言う言葉を残して消えていった骸骨男。その言葉を好んで使った宇佐神は死に、その言葉を知っているのは神父、神崎芳生しかいない。
彼が大伴市を恐怖のどん底に陥れる、骸骨男の正体なのだろうか。
それにしても今回は、黒潮の腹黒っぷりが光ったエピソードだった。
隼人達には優しい協力者をよそおっておいて、神には霧子を軍に売る、と脅迫し暗殺する標的を指定するなど、裏表が激しい。
しかも、その息子である神代との関係は最悪だ。いずれ激突の予感がある二人である。
ストーリーも後半に入って、新たなキャラクターとしてブレインギアが参入する。派遣されるエージェントはあのバン・ヴォグート!
地下帝国ヨミで004に撃たれた男が『スカルマン』に参入!
しかもその秘書ヘレンの声優さんが雪野五月さんである。003?
ビジュアル自体は地下帝国ヨミ編に登場した姉妹、と言うところもニクイ。
その上、合言葉が「黒き幻影のために」とくれば、もはやこいつらはブラック・ゴーストとしか思えない……! ブレインギア=BG=ブラック・ゴーストか。
いや、厳密に言うと違う組織なんでしょうが……。それにしても、これは嬉しい不意打ち。
石ノ森作品で死の商人と言えば、もはやヤツラしか考えられない! と言う大物なだけに、この登場は本当に嬉しい。
全体的にシリアスなエピソードだったが、定食屋での隼人、奈美、新條ら三人の会話でほっと一息がつけた。
ただただシリアス一辺倒に流れるのではなく、ちゃんと気の抜きどころと言うか、コメディパートもあるところもバランスがいい。