第六夜「死神たちの宴」

 神楽辰男が生きていて、骸骨男となって復讐しているのではないかと考える隼人。一方、霧子は積極的に白鈴會を探り始める。そして二人は、降りしきる雨のフリーウェイで、ついに骸骨男と再会する! 




 折り返し位置に来て、ますますストーリーが面白くなってきた。
 まず、神楽製薬の事件が町ぐるみで行われていた事。そしてそれは、神楽辰男の父親の研究を横取りするために起こされたらしい。
 戦争、「ガ號」、神の声=可聴外の音。
 隼人に何くれと援助する黒潮や息子の神代の会話から軍と関係している事が分かる。
 そしてこれまでの異形達の出身と言える白鈴會は、楽辰男の父親が作った宗教組織であるらしい。
 これらの事から考えると、純粋に「神」を目指していた神楽辰男の父親の研究を、生物兵器として戦争に投入して利益を上げるために殺して奪いとった、と言う事なのだろうか。
 と言う事は、大伴市は「死の商人」として発展し、「ブレインギア」とは提携している兵器開発会社の名前か何かか。




 町ぐるみで行われている陰謀だけあって一人でも脱落者が出ればその場で暗殺決定。
 白鈴會の信者にして霧子の探す人物、神晃一が何とスカルマンになって、市長を暗殺する。このまま彼で正体は決定かも知れないが、お供の二人がいないので彼は多分偽者なんだろうなぁ。
 となると、今までの拳銃なんかで暗殺しているスカルマン達は皆、神が変装した偽者だったのか?
 雨の中をバイクで駆け抜けるスカルマンは、まさに仮面ライダーの原風景となった疾走する異形の魅力に溢れていてよかった。




 白鈴會に真正面から侵入する隼人と霧子だったが、見つかってあっという間に信者に包囲される。
 しかし以外だったのが、霧子のアクションだった。こんな特技が……! 中華料理屋の女性といい、女は怖い(ぇ)。




 全体のシリアスさを、隼人達のコミカルさで上手く中和して、リズムよく楽しめた。これからはどんどん謎も解明されていくだろうし、楽しみだ。