『ロミオ×ジュリエット』第16幕「ひとり〜いとしくて〜」
鉱山での事故の報告に色めきたつハーマイオニ。彼女はロミオの無事をその眼で確かめるため一人馬車を走らせる。同じく地方都市マンチュアに身を寄せていたジュリエットも鉱山事故を知り……。
ハーマイオニが、これまでの貴族の深窓の令嬢と言うキャラクターを脱ぎ捨てて一人馬車でロミオの下へ。
例え策略から出た婚約であっても、彼女がロミオを本気で思っている事が十分伝わってくる。
そして何の因果か、モンタギューに反感を抱く地方都市マンチュアで二人は再開する。
ハーマイオニの錯乱っぷりと、ナイフで切りつけたシーンからはもっとどろどろした展開を予想させたが、ジュリエットのロミオに対する思いを知る事で、二人の間で休戦協定が結ばれたようである。
ロミオの前ではお嬢様。ジュリエットの前ではツンデレとなったハーマイオニであった。
そんな新たな関係を構築した女性陣に対し、進展ないのが男ども。特にキュリオは、ジュリエットには秘めた思いがあったらしい。
しかしロミオに恋するジュリエットを前にしては何も言えるはずもなく……。
馬車の中で眠るだけのキュリオに拍手と涙。
一方、ネオ・ヴェローナではモンタギューとマキューシオ、その父親タイタスの間で新たな動きが。タイタスは酒びたりのオヤジかと思いきや、息子から見ても「物知り」「博学」とその評価は高い。
モンタギューはマキューシオを誘導してタイタスを亡き者にしようとしているのかも知れない。