『獣拳戦隊ゲキレンジャー』修行その21「ビキビキビキビキ!カゲキに過激気」

 理央との再戦に臨むゲキレンジャー。しかし実力差は歴然であり、力は及ばない。しかしただ一人、ジャンだけは戦う理由を考え続けていた……。




 過激気習得三部作完結編!




 三部作全体を通じて描かれていたのは、「ジャンと理央の決定的な違い」でした。
 修行その19では理央を「否定」していたジャン。しかし修行その20でゴリー・イェンに「強さを求めるだけなら理央と同じ」事を指摘され、心の修行に敗北。そして今回で、ジャンは自らが戦う意味=「みんなを守りたいから戦う」と言う事を見出して、ついに限界突破し、過激気を習得。
 そしてそれに引っ張られるように、ラン、レツも限界突破して過激気習得。




「みんなを守りたい」と言う言葉の意味は、ジャンが理央に言い放った「強い者が弱い奴いじめてどーすんだ!」に全部集約されてます。
 と言うか、激獣拳と臨獣拳が戦う理由も全部この理屈だよなぁ。




 理央が過激気を習得したスーパーゲキレンジャーに敗北し、メレが拳魔二人に助力を請うも、結局カタとラゲクの二人の中では、「伝説の過激気がどの程度のものか見極める」事が肝要であって、別に理央を助けてるわけじゃないもんなー。
 ココまで来ると、いっそ清清しいとすら。しかし実際にいたら自分の師匠には絶対にしたくないなこの二人!



 
 スーパーゲキレンジャーのアクションは、まさかの空中戦。
 噴き出す過激気をジェット噴射のように使って、加速に飛行のアクロバティック。勝手に冷却装置みたいな印象を持ってましたが、普通に戦闘に使用しているッ。
 それまでの単色から白を大きく使ったカラーリングがかっこいいなぁ。




 ゲキゴリラ、ゲキペンギン、ゲキガゼルら三体の新たなゲキビーストの他に、ゲキタイガー、ゲキチーター、ゲキジャガー、ゲキエレファント、ゲキバット、ゲキシャークと、九体のゲキビーストを全召喚!
 通常状態よりも野性味を増した(笑)過激気状態で、ゲキビーストのままでも超絶アクション!
 ゲキゴリラが凄いドラミング。ゲキガゼルは何か跳んでるし、何よりゲキペンギンが一番突っ込みどころが多くて困る。どうしてジェットボードとワンセット!? どうやって飛んでるの!? あのジェット噴射の煙は、持てるの?
 激獣ペンギン拳って、飛べないペンギンを飛べるようにする拳法?
 さらにゲキファイヤーでは、必殺技で倒される相手が気の毒になるほどに粉々に粉砕! 今回は臨機兵って言う鎧だからいいものの、次回以降は死者とは言え生物相手にあの技を繰り出すと思うと……怖っ。




 過激気を習得したジャンに、かつて理央が敗北を喫した白虎の男とのつながりを見出す理央。ジャンの父親、もしくは身内と言う因縁か?
 退いた理央。しかし臨獣ジェリー拳、飛翔拳を柔軟に使いこなし、自前のライオン拳も新たな技を繰り出すなど、その強さは変わらず圧倒的。
 今回は勝利したゲキレンジャー達も、せっかくの九体ゲキビーストをやられるなど、まだまだそれぞれ修行の余地がある結果でした。  
 



 次回からは大地の拳魔復活に動き出すなど、全体を通してみると、師匠登場編はもう少し続きそうです。
 次回はジャンがスーツでデート。さらに、ゲキファイヤー+ゲキシャークでゲキファイヤーシャーク(仮)登場!




 ……アレ? そう言えば、バエ、捨てられた(笑)?