第9話「あっちのミチコさん」
生物部の合宿で、果し合いと称した肝試しで決着をつけることになったヤサコ達とダイチ達。その一方で、イリーガルを狙いイサコ、玉子が動き始める。
今回はまさに衝撃の一話。
イサコがイリーガル=ミチコと一体化してしまった。呼び出せば願いを叶えてくれると言うミチコさんを体に取り込む事でイサコは何をどうするのだろう。
また、ハラケンがついにミチコさんとコンタクトした事で、あの数字「4423」の謎が少しだけ明らかになった。あの数字は、いわばパスワードのようなものらしいが、しかしハラケンはろくに願いなんて言っていなかったような……。
そういったストーリーの重要な部分を除いても、今回は大人達や子ども達のキャラクターが非常によく描かれていて面白かった。
あんなムキムキなのに小中高と卓球一筋なダイチ父。
マイコ先生はウイスキーボンボンで酔っ払う。
子どもらしく、しかし子どもらしくないしかけを、しかしやはり子どもらしく低次元な戦いに陥る肝試し。
今回は、特にフミエの弟アキラの告白に同情する事しきりだった。そりゃぁ、あんな「濃い」姉がいればああもなるなぁ……。
玉子も独自に暗躍するなど、物語はまた大きく流れ始めている。
ここで、この玉子の言う「天沢」が興味深いところ。
本来なら「イサコ」であり、玉子とつながっていると思うところだが、玉子はイサコを見て「あの少女」と言っていた。玉子の言う「天沢」とは、イサコの母か、存在が確認されていない父親の方と何らかのつながりを持っているのかも知れない。