『ロミオ×ジュリエット』第11幕「誓い〜朝陽の祝福〜」

 すべてを捨て、二人だけで新たな場所を目指すロミオとジュリエット。そこにはそれまでには無かった、穏やかな時間が流れていた。



 仲間も家名も宿命も捨て、「二人がいればそれでいい」とばかりに新たな世界へ旅立つ二人。
 そこで語れるのは、互いに愛すべき相手を形成した保護者達。
 ジュリエットが娘として生きる事を誰よりも重要視し、毎日その髪を梳いていたコーディリア。
 ロミオの母が家を出ると同時に送った、竜馬シエロ。
 互いの世界を守り、世界を広げていった人の存在を知る事で、互いの愛情が深まっていく姿にはこちらが赤面するほど微笑ましい。



 ジュリエットがコーディリアと分かれたように、ロミオもまたシエロと分かれる。それは自分達の自由と愛をシエロ達に投影した一種の願掛けとも言えるのかもしれない。
 そして、今回の最も重要なのはアイリス咲き乱れる教会での結婚式!
 その花と、見捨てられたような土地の印象から、やはりキャピュレット家との関連を予想させるが、そんな事は些事とばかりの圧倒的な幸福感だった。
 しかしその一方で、無軌道無計画な二人の愛の逃避行にはひどい危うさを同時に連想させる。幸福か不幸か、まさに紙一重の二人だった。



 今回の密猟者三人の中の声優さんの一人の柳沢栄治さんは……おぉ、ザッパーザク様じゃありませんか(by『SDガンダムフォース』)! こんなところでもナイス悪役っぷりです!



 ところで、ジュリエットの回し蹴りが思いっきり密猟者の延髄に決まっていたような……ジュリエット、恐ろしい娘ッ!