『ロミオ×ジュリエット』第9幕「決起〜断ち切る迷い〜」

 ロミオへの思いを断ち切れず迷いと焦りの中にあるジュリエット。貴族の中に協力者を得て、モンタギューへの襲撃を実行するが……。



 一体どこの乙女なのか? 
 そう小一時間問い詰めたくなるほどの乙女なロミオからスタートした今回。
 改めて互いの「家」の存在を認識するロミオ。
 一方で、ジュリエットも迷いを断ち切るため髪を切ろうとまで。互いの深い懊悩が伝わってくる中で、始まる襲撃計画。
 しかしコンラッドの友人であるカミロは裏切り、前回の暗殺で失敗した親衛隊長をたきつけて襲撃を。
 一発で分かった裏切り者でしたが、ここまで普通に裏切られればもうすっきりするしかない。
 キュリオやフランシスコ達が、コンラッドらに対して冷静だった事がせめてもの救い。



 モンタギューサイドでも、重要キャラクターである庭師オフィーリアが登場。
 キャピュレット家、モンタギュー家の争いの舞台であるネオ・ヴェローナそのものの危機が迫ってきているようです。しかし、モンタギューではどうにもならないんだろうなぁ。
 慈しみとか、縁遠そうな顔だもんなー(ぇ)。
 慈しみと言えば、ロミオの想い人を思って傘をくるくる回すハーマイオニが不憫すぎます。製作サイドには彼女に対する慈しみは無いのですか(まだ九話です)!?



 実はジュリエットの正体を知っていたウィリアム。
 彼女をかくまったのは書けなかった恋物語を書くためでしたが、ある意味「後世にまで語り継がれる恋物語」は悲恋として立派に書けているわけで。
 もしも悲恋で無くなった時、恋物語は語り継がれるものになるのか、それともそうでないのか……。
 それはともかく、ウィリアムの変態っぷりは素敵でした。