『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』第十一話「壁の中、なくしたものを取り戻すとき…(前編)」

 ゲート内部のパンドラの研究施設に潜入する黒。彼の今回の任務は「流星の欠片」と言うゲート内物質を持ち出す事。しかしすべての物理現象が狂ったゲート内で、同時期に入所したカリーナは異常をきたし、ついには殺害されてしまう。黒は容疑者として取調べを受ける事に……。



 黒の過去に切り込んでいく? シリーズ前編。
 今回はゲート内の異常はどういうものなのか、と言う事を描いていました。
 物理現象が歪み、観測者である各個人によって無限の反応が返ってくるよに見えるゲート内。
 地形は変わり、星と月は消え、飛ばしたロケットは行方不明に。
 黒は星空を観測し、妹と言う共通点を持つ研究者、ニックと偽りの星空の向こうの本物の星空を観測し。CIAのスパイだったカリーナは、幽霊・亡霊・幻聴のせいかほぼ精神崩壊。
 最後には、黒までも画面の向こうで妹の姿を見て……。
 


 ゲート内ではありとあらゆる異常が蔓延するような異常領域ですが、それでも研究者に対して施設維持のために清掃員が異様に気合は言っていたり、実は契約者を見分ける方法なんて無い故に、保安部の警戒が半端ではない事など、異常と日常が交差する、このアニメらしいエピソードでした。



 今回はゲストヒロインが同じ組織のスパイ、ミーナとカリーナの二名も登場する豪華シリーズ! と思ったらカリーナはあっさり殺害。
 停電や殺害方法から黒の仕業のように見えますが、「靴をそろえて裏返しにする」という対価らしきものから、やはり別人なんでしょうね。
 今回の名前の登場するゲストキャラの異例の多さから、ある意味犯人探し、と言う面から見ても面白いのかも知れません。
 ストレートに考えるとニックですが、はたして逆転(?)はあるのか?



 ゲート内では「対価と引き換えに失くしたものを取り戻す事ができる」。黒は何を引き換えに、失くしたものを取り戻すのか。