三雲岳斗『アスラクライン(6) おしえて生徒会長!』

 読書マラソン3・三十九冊目。
 以下感想。
 今回は長編シリーズのインターバル的なポジションで、サブキャラクター総出演のにぎやかな連作短編になってます。
 しかしその中にもしっかり今後の伏線や新キャラを登場させて、そこらへんは三雲先生の本領発揮、と言ったところでしょうか。
 以下短編それぞれに感想を。


  • 第一話 王様遊戯

 色々な意味でギリギリなヤツwww
 王様ゲームの攻防の中に光る下心と純愛が見所です。

  • 第二話 コンプレックス π

 えーっと、これについて詳しく語れば語るほど自分はアレなのであえて多くは語りません(ぇ)。
 でも実際、πについてこんなに女性の皆々様は悩んでいるものなんでしょうか……?
 そこのところ、知ってる方がいたらご連絡下さい(ヲイ)。

  • 第三話 おしえて生徒会長!

 兄の行方を知るために、第三生徒会会長、橘高に接触し、交換条件を飲む話。
 ええっと、とりあえず橘高のツンデレっぷりがたまらない作品です。
 さりげなく二巡目の世界に対する絶望や、彼女が元ハンドラーだった事など、凄い引きで終わっちゃいました。
 これはもはや犯罪だよ……!?

 短編が文庫収録されるのって珍しいので嬉しいです。
 智春が嵩月と二人三脚で生活する話。
 ええっと、彼女のヒロイン補正っぷりが凄まじい事になってます。なんだこの破壊力は……!
 ちなみに智春、さらりと婿さんに(笑)。



 義妹である和葉が登場したりと、さらに今後が気になる一冊でした。