黒崎薫 和月伸宏『武装錬金/Z -ブソウレンキン スラッシュゼータ- 夢みた楽園』

武装錬金/Z(スラッシュゼータ)夢みた楽園 (JUMP jBOOKS)

武装錬金/Z(スラッシュゼータ)夢みた楽園 (JUMP jBOOKS)

 読書マラソン3・三十八冊目。
 ノベライズ版『武装錬金』第二段。
 今回は//(ダブルスラッシュ=11)の続きと言う事で、/Z(スラッシュゼータ=12)となってます。
 もしも続きが出るのなら、スラッシュ……?
 以下ネタバレ感想。
 今回は、シリーズでも珍しいバッドエンド、と言うか哀しい終わり方を向かえたものになりました。
 担当さん曰く「救えなかったパピヨンの物語」だそうですが、なるほど、言い得て妙。



 サンジェルマン病院から、ホムンクルスの再人間化研究のための保存されていた核鉄が何者かに奪われてしまう。
 その調査のため、ブラボー、カズキ、斗貴子さんに命令が下る。
 一方、別働隊として戦士・剣持真希士が銀成市に現れる。



 この真希士は、設定段階でしか存在しなかった西洋大剣の武装錬金の使い手です。しかもカズキやブラボーと話が合う分かりやすく他人の「楽園」のために戦えるいい男。
 しかし彼は、LXE壊滅のために送り込まれた戦士。そう、ムーンフェイスと二日間戦い抜いてついには倒されたあの戦士!
 さらにその身はパピヨンと同じ不完全なホムンクルスの実験台にされ、完全にホムンクルスになってしまう。
 そんな彼を倒したのはは他ならぬカズキ。
 ある意味漫画ではどうしても描かれないであろうエピソードだっただけに、小説と言う形で読む事ができて感無量。
 


 他のキャラクターも大賑わいで、特に斗貴子さんのミニスカサンタで恥らう姿は一見の価値あり(笑)!