『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』第五話「災厄の紅き夢は東欧に消えて…(前編)」

 MI6のエージェント達によって日本へ護送された契約者、ハヴォック。彼女は能力を失った「喪失者」であったが、同時に天国門での戦争で数百の命を奪った最低最悪の契約者だった。
 彼女を連れ去った黒達だったが、同時に黒は仲間達にも告げず彼女を連れ出す。



 天国門(ヘブンズゲート。自分は「天国門」で呼称)に関する設定が登場すると同時に現れた契約者ハヴォック。彼女は黒と同じように色をコードネーム(?)を与えられ、何らかの活動に従事していた模様です。
 そして、黒の戦う理由が、どうやら妹を探す事だと言う事が明らかに。
 しかしハヴォックが喪失者となった理由も、妹がいなくなった理由も彼は知らないまま。それが、黒が組織に身を置く理由にもつながっていくのでしょうか。



 組織と言えば、今回の黒達の任務はハヴォックをゲートから引き離す事、のようです。今回、前回の任務内容や「いかなる外交もきかない」と言うサイモンの言葉から考えると、組織の目的は地獄門からもたらされる技術を手に入れて悪用するのではなく、それらの被害を少なくするように動いているのでしょうか。
 現段階では未だ詳しい事は分かりませんが、その可能性は高いのではないか、と。



 今回はいつもの黒側から見た視点ではなく、警察、MI6、パンドラと言った国家機関からの視点から物語が進みます。
 彼らが法律やしがらみ、見えない他者の思惑にとらわれているその間に、スパイ達は横行し、結果的に黒達が容易に事を進める事に成功したと言うなら、それは皮肉です。