『009-1』Mission:Extra「R&B Rhythm & Blues」(DVD『009-1』vol.5収録)

009-1 ゼロゼロナインワン vol.5 [DVD]

009-1 ゼロゼロナインワン vol.5 [DVD]

 二重スパイ容疑がかかったサムの調査のため彼に近づくミレーヌ。しかしミレーヌはこれまでに感じた事の無い彼の持つ雰囲気に徐々に惹かれていき……。



 サムの声優は小山力也こと力ちゃんだー! もう声がエロいのエロいの! 圧倒的な色気と艶にくらくらしてきました。しかもミレーヌの声優が釈由美子だと言う事を考えると、この二人の共演と言う非常に凄い事に。
 以下ネタバレ感想。
 ミレーヌに爆弾が仕込まれ、音楽の中の不協和音に反応して爆発するようにセットされている。下手に動いても、サムの手にしたスイッチによって命は握られている。
 そんな状況から、ミレーヌとサムの邂逅に飛ぶ。



 野良猫を拾うように、接触してきたミレーヌを受け入れるサム。
「音楽は命が輝いている」そんなサムの言葉通り、音楽をバックに自然活動と、溶岩→ミレーヌのベッドシーンのカット、黄色い薔薇と言うカットの流れに、人間も自然も同じ音楽の中に生きる生命体である事を強調している。
 しかし、サムは「音楽」を暗号にイースト、ウェストの枠を越え諜報活動に従事している人間だった。



 東でも西でもなく、人類普遍の存在を柱にした少数派達。その構図は、ラストのミュータント達の姿にも重なります。
 果たして、爆発したのはサムの方。
 サムがミレーヌに爆弾を仕掛けたというのはあくまでブラフでしかなかったのだ。 東西は僅かながら安定を見せ、音楽は世界の片隅で流れ続ける。



「自分の居場所」。
 去っていくミレーヌ。そして次回がラストだと言う事を考えると、非常に感慨深いものがあります。
 今回のDVDでは「家族」と「東西を越えた世界」が大きなテーマが二本の柱になっており、それらを統括した次巻のラストに続いていきます。