『ロミオ×ジュリエット』第2幕「約束〜思ひ出の香り〜」

「この世は一つの舞台。男も女も皆役者。恋に身分は必要無い」。
 作品テーマとも言えるウィリアムの言葉に心強さを感じ、ロミオとジュリエットの「名前を知る」。ただそれだけに対する二人の純情っぷりに赤面。
 あ、あの純情可憐っぷりは反則だよ! ジュエリエットはもとより、同じ男の子として(ぇー)ロミオにも萌えた。もう、この子ったら!



 しかし二人をとりまく状況は、一切の容赦無く二人に真実をつきつける。
 ジュリエットは十六歳になり、自分が十四年前モンタギューに殺害されたキャピュレット家の唯一の生き残りである事を知らされる。コンラッドはもとより、キャピュレット家を慕う者も数は少ないながらも集まり、彼女を旗頭にいずれ正統な大公の地位を取り戻す、ひいてはネオ・ヴェローナの安寧を取り戻すために争いを起こす事は確実。
 ジュリエット自身、赤い旋風としてモンタギュー家の圧政が起こした事件に自ら義賊として解決に当たっていただけに、最終的には争いは避けられそうもありません。



 ロミオはハーマイオニとの婚約が発表され、政略結婚として父の都合は丸見えの状況。それでも、ハーマイオニはロミオに好意を抱いている事は明らかなので、哀れなのは彼女の方か。
 しかも、ここで密かに「アイリスの花」つながりででハーマイオニがジュリエットの事を知ってしまったー!
 嗚呼……後々修羅場の予感!?



 物語の舞台となる「この世」ネオ・ヴェローナも、この段階で「年々霧が濃くなる」「(ジュリエットは)ネオ・ヴェローナに守られている」など、後々の伏線がちらちらと登場してきました。
 モンタギューとキャピュレットの貴族章(家紋?)が、盾と剣、右翼と左翼と、それぞれが対となるように設定されています。天使像やOPの通り、両家の融和が最終的なテーマとなっていくのだと思いますが、はてさて。