Voice 2「ごぼ蔵」
偶然美容院で一緒になったニコとロボ。そこに一台のバイクが突っこんでくる。突っこんできたのは郵便局に押し込み強盗に入った後藤だった。勢いで後藤と共に逃亡し、脅され伊豆を目指す三人だったが……。
自分は物分りが悪い方で、『セクシーボイスアンドロボ』のテーマみたいなものが、二話にしてようやく分かった気がします。
「戻ってこない事や物、人を忘れるのは寂しい」。
前回の三日坊主しかり、今回の後藤しかり、失い、もうどうしようもない。未来に向かって生きるしかない状況でも、それを忘れてしまうのは寂しい事。
だから、過去の残滓を現在に感じる事がいかに愚かしい事であっても、大切で、優しい事実だと言う事。
ニコが死んだ恋人の声を真似た事も、ロボが後藤を送り届けて上げようとした事も、失った過去と同じように大切で、忘れ得ない優しさ。
いつか後藤が部屋に帰ってきて、ニコとロボの優しさに出会える日が来る事を祈りつつ。
今回はそんなテーマを「恋愛」で描いていて、「絶対に取り替えられない愛情」をニコの両親、肝臓を移植された夫婦、仏像を依頼人が欲した理由など、それぞれがユーモアに富んだ理由で描きながら、少しだけ苦い素敵なエピソード揃いでした。
小ネタを指摘するのは野暮の極みですが、あえて箇条書きで書き出して置きます。だってそれで笑った自分の過去も忘れたくないし、書き出す事も優しさだからです(ぇ)!
- ロボの友達が六角精児氏――! ドラマ『電車男』の時と言い、この人はオタク役が定着しているのか?
- 美容院で胸に過剰反応するロボ。……気持ちは、分かるッ。
- コスプレー!? ロボの「触ると痛い」に爆笑。
- 今回、ある意味一番頑張ってたよっちゃんが泣ける。そして笑える。
- フランスパンで仏像ー! しかもいっぱい!
- 富士山をバックにしての記念写真のナイススマイルにむしろ泣ける。
- ホントに片足切ったー? と思ったらあったー!
そして個人的に一番萌えたシーンは、ニコの頭をくしゃくしゃっとするロボの所。
あーいうのに、それはもう弱いんです。