『コードギアス 反逆のルルーシュ』stage 23「せめて哀しみとともに」
ユーフェミアの虐殺宣言とその結果に怒りを燃やし、行政特区日本へ攻撃する黒の騎士団。
その戦いの中、ゼロ=ルルーシュはユフィを撃ち、その結果彼女は死亡する。
特区を制圧したゼロは世界に向けて「合衆国日本」とブリタニアからの独立を宣言し、トウキョウ租界へと侵攻する。
ここで物語はひとまずのラストを迎えます。最初から最後までテンション高いなしかし!
色々語りたい事も多いので、箇条書きで徒然と。
- 合衆国日本
今回一番のメインをこれでしょう。自分は雑誌でネタバレを読んでいたので驚きはしませんでしたが、初めて知った時はやはり驚きました。
何て言ったって「合衆国」! ヨーロッパ帝政の延長たるブリタニアから独立するのが、あらゆる人種、宗教を内包し、強者が弱者を虐げない矜持を持つ「日本」であると言うところが、またもう!
はじめ、この作品を視聴した時には「ブリタニア=アメリカと言う竹田プロデューサーの思惑があるんじゃないの?」と言う意見もよく観られましたが、まさか日本そのものが合衆国=アメリカ化するとは思いも寄りませんでした。
批判すべき相手に自分自身が変化してしまうこの逆転の発想を生んだスタッフさんに脱帽するしかない。
よくよく考えると、支配→支配層による被支配層の殺害→反乱なんてのは、ある意味アメリカ独立への流れそのもの、とも言えなくもありません。まぁ、反乱の歴史なんてそんなもんと言えばそんなもんですが。
て事は、ゼロは初代大統領でジョージ・ワシントンか……(ぇー)。
- せめて哀しみとともに
初恋のユフィ。最愛のユフィ。ルルーシュ、スザクにとって大きな影響を与えた女性を失い、「大切な人のため」その手を血に染める二人。
自失しながらも、復活して指揮を執るコーネリア。ガニメデを整備して、仇を討とうとするニーナ。
同胞を殺され、暴動を起こす日本人。反乱に合流する名誉ブリタニア人。千草=ヴィレッタをスパイ扱いする男達。
メインからモブ、ありとあらゆるキャラクター達が大きな流れに沿って「破壊と創造のため」に「心を殺して」いきます。
その中で、どのキャラクターの身に悲劇がふりかかり涙するのか。考えただけでも、暗澹とした気分にさせられます。
だからこそ、どんな暴挙が行われようとも、その理由が「せめて哀しみとともに」ある事を祈りたくなるような。
そんな鬱鬱とした気分にさせられたので、サブタイトルにからめてそんな事を考えてみました。
- 伏線
独立宣言と言う大事が世界中に向かって発進された故に、内外に大きな波紋が。
そこで様々な伏線が展開されてきました。
まずは神楽耶。「ゼロのファン」であり、独立国家日本のファーストレディを狙う彼女。
「勝利の女神」と自称するのはキョウト六家を束ねていると言う背景からか。それとも、「スザクの親戚」と言うからには、枢木神社やC.C.に関係して何か特殊能力を持っているからか。
次に一瞬だけ登場した、中華連邦高官(?)のような人物。黒の騎士団は中華連邦とも裏でパイプを繋げていたので、独立後には力になるのでしょうか。
そしてV.V.。スザクの元に現れた、もう一人のアルファベット名の人物。以前イメージの中で現れた少年(?)です。
彼が現れ、スザクが「憎しみのまま殺す」と宣言したからには、彼が何かスザクに力を与えた?と言う事になるのでしょうか。
C.C.の話し相手が死んだはずの「マリアンヌ」であった事と考えて、以前マオを殺す時に呟いた「Cの世界」に関係する少年のようですが……。
- 今後の未来は
ユーフェミア殺害によるニーナの狂乱っぷりから考えるに、もはや合衆国日本にニーナ謹製の原子爆弾が投下される事だけはもはや確実っ!
何よりトウキョウ租界の戦闘、ブリタニア本国との戦い、キャラクターの行方など、気になるところは満載。
長いお別れになりますが、ある意味DVDを集めたり、伏線を考え直すにはいい冷却期間かも知れません。
「日本人はスタンピードに弱い」などと言われないように、冷静になってみようではありませんか(笑)。
- そして最後に
おはようございました、オレンジー(笑)! ついにキタキタ僕らのオレンジ。
こんな大変な時に復活だ!空気を読めよコンチキショウ。
だがしかし、そこに痺れる憧れるゥ!
次回stage24&25は夏放送決定!