第48話「最終三部作Ⅰ 皇帝の降臨」

 ヒルカワがついにミライの正体を暴露した。
 時を同じく、13体のインペライザーが世界各国首都に出現。皇帝と名乗る謎の声が、メビウスを引き渡せと通告してくる。



 いよいよ最終三部作に突入した『メビウス』。
 今までスケジュール(笑)ではなく、世界のGUYSを視察していたトリヤマ補佐官とマル秘書も加わったフルキャストで、クライマックスに向かってストーリーは加速していきます。


 メビウス=ミライだと言う事がヒルカワと皇帝=エンペラ星人から暴露され、動揺する人々。
 さらに、政府の査察官がミライの引渡しを要求。
 トリヤマ補佐官の毅然とした態度を前にしても、立場と個人の意見を混同するなと一蹴。「GUYSは仲良しごっこ」と、隊員達に対しても厳しい立場をとり続ける。
 
 
 政府の対応はこれまでGUYSとメビウスの絆を見ていた視聴者側から見れば憤慨ものの対応ですが、世界の平和と、国防の範疇から飛び出して人類全体の危機、と言う未曾有の事態を考えれば当然の事。


 そこで自らがGUYSジャパン総監だと言う事を明かしたサコミズ総監は、自らカメラの前に立ち、「人類はウルトラマンと共に戦わなければならない」こと「勇気を持つ」ことの重大さを伝える。
 そしてサコミズ総監の意思は人々に伝わり、あらゆるメディアでGUYSとメビウスに応援のメッセージが届く。



 絆と友情、これまで『メビウス』スタッフが恥ずかし気も無く描いてきたメッセージが、これまでもかとばかりに人々に伝播しGUYSへと返っていく、そのすべてが素晴らしかった。これぞ『メビウス』!



 しかし、それもつかの間、エンペラ星人の攻撃によりガンフェニックスストライカーは爆発し、メビウスはメビュームダイナマイトにより青息吐息。
 宇宙では、ヒカリの目の前で太陽の黒点はその表面を不気味に覆っていく……。



 前半のインペライザー三連戦の特撮パートと、ヒルカワが体現する悪意や嘲笑が人々の毅然とした決意を駆逐する場面が爽快かつ燃えるドラマパート。
 いきなりハイクオリティで始まった最終三部作。このままの勢いで行く事はもはや確実。
 ワクテカしながら、来週を待とうと思います。