第44話「エースの願い」
泣くかと思った……!
今回のエピソードの白眉は役者さん達の演技。
ミライと北斗、夕子らのウルトラマンサイドに、ヤプール人間体とヒルカワ役の役者さん達の両極端な悪役演技。
名人芸とはまさにこの事かと、30分間興奮を抑えられませんでした。
さて、本編感想。
ヤプールの策略により、GUYSと分断されヒルカワ、アヤと共に異次元に飛ばされたミライ。
崩壊した東京の幻に速攻で絶望し、ミライに暴力を振るい、唾を吐きかけ、挙句「一般市民」と言う弱さを盾にやりたい放題のヒルカワ。
そんなヒルカワに銃を持たせ、ミライを撃たせるヤプール。
しかしウルトラマンとしての能力を使用したために、ヒルカワからはバケモノ呼ばわり。
人間への失望を植え付け、手を組もうとまで言い出すヤプールの誘いを拒否され巨大ヤプールに。
「一人では何も出来ない」と嘲笑する巨大ヤプールに立ち向かったのは、アヤ。
力尽きたメビウスを立ち上がらせたのは、我らがエース、北斗!
月の世界の住人だったために離れる事を余儀なくされてしまっても、北斗は心はいつも側に彼女を感じていたように、ミライもGUYSクルーとの絆でつながっている。
月面でルナチクスとガンスピーダーで果敢に戦うリュウ達が重なって、もう燃える燃える!
皇帝と残りの四天王の存在を示唆しつつ、果てたヤプール。
また月面ではエースが、夕子との再会を……!
直撃世代ではない自分がこんなに感動しているのに、実際に放送を観ていた人々はどう感じたのか。
また、ミライ=ウルトラマンメビウスだと知り、思いっきり正体をバラしてやろうとする悪意に満ちたヒルカワの存在が、決して一筋縄ではいかないけれどまっすぐ「絆」「信頼」を打ち出していく作品のテーマを感じます。
とにもかくにも、今回はこの『ミライの妹』の時にも登場したこの言葉で決まりだと思います。
「優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友だちになろうとする、その気持ちを失わないで欲しい。例えその気持ちが何百回裏切られようと」
次回の客分ウルトラマンはジャック!