志村一矢『麒麟は一途に恋をする(7)』

 読書マラソン3・十七冊目。
月と貴女に花束を』シリーズから続く世界観の物語、ここに完結!
 以下箇条書き。
 全国規模で引き起こされる戦いの中、それぞれが死力を尽くして戦います。
 ラスボスは当然、東雲、かと思いきや、東雲を喰って完全体に成長した混沌ことユミルがラスボスでした。
 生命すべてに憎しみをぶつけるユミルに対して、「すべては同じ命」と、地球の痛みを感じて戦う遥。
 ラストは長い昏睡から目覚め、結婚、そして子どもが誕生して幸せな生活を送っていると、最終回のお約束みたいな展開でしめました。
 でも、それぞれが内面に暗いものを抱えているところが、ただ小説で終わらせないこの作品なりの現実だったんでしょう。


 とにもかくにも、完結、おめでとうございます&お疲れ様でした。次回作、楽しみにしています。