第33話「青い火の女」

特撮 ウルトラマンメビウス

　テッペイ大活躍！　の今回。
　フェミゴンに取り憑かれたミサ。フェミゴンを倒せば、彼女も死んでしまう。
　コンビナートの人々を守ろうとしてフェミゴン＝ミサを撃とうとしたミライとも嫌な空気に。助けたくても助けられない無力感に打ちひしがれるテッペイ。
　しかしどんな結果になっても、最後まで諦めず、ミライと協力して作ったメテオール、スピリット・セパレーターで見事にフェミゴンからミサを分離する事に成功する。
　しかし彼女はフェミゴンに取り憑かれていた事をすっかり忘れてしまっていた。
　されどテッペイは涙を拭いて言う。「代償が無くても戦うのが、GUYSであり、ウルトラマン」なのだと。


　宇宙人＝ウルトラマンとの協力をスピリット・セパレーターと言う目に見える形で具現化できるテッペイならではのエピソードであり、普段は前線に出る事の無い解説役の彼の新たな魅力を発見できた名エピソードでした。
　そして改めて、サコミズ隊長の度量の広さと言うか、隊長としての能力の高さをうかがわせてくれました。あんな人が上司だったら、多分地球だって守れそう。
　以下箇条書き。

　来たぞッ赤星昇一郎氏だッッ。こういう見るからに怪しい役は、やっぱりこういう存在感がある人が演技してくれると嬉しい。
「除霊セット」が怪しいぜッ（笑）！

  • 男三人組

　ミサに一目ぼれしたテッペイを生暖かく見守りつつ覗き見する男三人組（笑）。テッペイの母騒動の時のジョージはもとい、リュウも実はこういう事にはノリよさそう。
　後、覗き見はほんとにまずい事になりかねないので止めといた方がいいぞミライ！

　今回、テッペイが叫んだ「ウルトラマン！」と言う呼称。あれは、メビウス本人と言うより、全ウルトラマンが光線に共通して持つ粒子が重要だからそう叫んだ、ともとれるし。
　人類とウルトラマンが協力して、一人の生命を助ける、と言う事を強調したかった、ともとれる、違和感あるけどいいセリフ、だと思います。

  • セット

　今回フェミゴンが執拗に襲ったコンビナートのセットが、いつのましていい出来だったような気がします。最近はセットの質が落ちたみたいな事も言われますが、まだまだいけますよね。
　あと炎を食べるフェミゴンのCGもコンビナートを狙う理由として非常に納得できた。そうか、食事だったのか、と。
　それにしても、あの炎の中スーツ着てアクションするスーツアクターさんはほんとに凄い。


　次回はレオ登場！　予告だけでも凄い興奮が！　映画の時もそうでしたが、どうしてウルトラ兄弟の皆様はこうも格好良く年食ってらっしゃるのか。