『009-1』Misson:3「ハードボイルド Hard boild」

 依頼を受ければ必ず二週間以内に仕留めてみせるスナイパー・エッグ。しかも、必ず一発で仕留める、夜は決して狙わない、夜は音楽と極上の酒、と美学で固めたハードボイルドな殺し屋。
 そんな役を、藤原啓治に演らせるのだからたまらない!
 もう、この人の声ったら、どうしてこんなにエロいの!? と声を大にして叫びたい。


 しかし、そんなハードボイルドなスナイパーも、ミレーヌ相手では分が悪く、美学をことごとく否定され、最後にはペテンで敗北。
 殺し屋に、種類も何も無く「ただ殺すだけ」と言い切るミレーヌの底冷えするような声に震えます。
 しかし今回は「潰したくなる」「ベッドではハードボイルド」だの、ミレーヌの凄い発言が目立ちました。これって、原作にはあるんでしょうかね。


 さらに凄いのは、エッグの狙撃をすべてよけるミレーヌの動きでした。次々と発射される弾丸を次々と回避し、エッグの狙撃地点へと近づこうと疾走するミレーヌの動きが凄まじい。
 スタッフさん、頑張ってるなぁ。
 今回の脚本は小林靖子さん。以前は『サイボーグ009』の脚本も書いていた人ですね。


 最後にツッコみたいのは、ミレーヌがエッグの弾丸をよけられた種明かし。
 銃声を聞いてよけていた……と聞いて納得するエッグ。や、そこ納得するところじゃありませんから!? 普通無理だよ!