『魔弾戦記リュウケンドー』第38話「SHOT基地を救え!」 

 Dr.ウォームの良くも悪くもストレートなマイナスエネルギー収集とはうって変わって、ブラッディの姑息と言うか「ほんとは真っ先にやっとくべきなんだけど特撮番組のお約束的には何だかな」的陰謀が炸裂した今回。
 コンピュータウィルスと似た機能を持つ偽魔弾キーをあえてSHOT基地の魔法発動機で使用させる事でSHOT基地を爆破しようとする作戦です。


 制限時間は放送時間的にタイムリーに二十分。基地を救う事のできる唯一の方法を持つ御厨博士を護衛するものの、御厨博士が体力的にさっぱり駄目で「明日からジョギングするから」だの言い出すのと、ミニパトをカージャックしてる遣い魔たちの萌え行動っぷり(笑)にさっぱりタイムリミットの危うさが出てなかったのはどういう事かと。
 いや、それが『リュウケンドー』クオリティなんですけどねww
 その反面、不動さんたちSHOT基地組は非常に緊迫感漂ってたわけですが。天地さんや瀬戸山も、やる時はやる人たちだった。さすが正義の味方!


 剣二役の山口さんの生身アクションが多かったのも良かった。やっぱり生身で頑張ってるのを見ると「これぞ正義の味方!」と快哉を上げたくなる。
 リュウジンオーにザンリュウジンを渡す時や、メカニムーンに対峙した時にはちょっと震えが走った。
 ぬるい雰囲気に惑わされがちになるけど、『リュウケンドー』はさりげなく設定やライバル・人間関係の伏線はきっちりと張ってるから見逃せない。
 

 リュウジンオーがSHOT基地の魔法発動機の暴走の影響を受けないのはザンリュウジン自体が白波のハンドメイドだからだし、メカニムーンが攻撃を受けるたびに学習してパワーアップするのは不動さんとの戦いで証明済み!
 白波が「自分のための戦い」から「他人のための戦い」に移行するフラグも色々なエピソードで立ててたから、今回のラストの白波が後ろを振り返るシーンが感慨深い。
 メカニムーンがジャークムーンとして復活するフラグも小町さんで立ててるので、ゴッドリュウケンドーとジャークムーンとの決戦が今から楽しみ。
 

 次回は三クールラスト。魔弾戦士、宇宙へ!