『轟轟戦隊ボウケンジャーTHE MOVIE 最強のプレシャス』

 面白かった!
 ほんとにこれ一言で済んじゃう感想。ネガティブシンジケート大集合のOP、チーフと父、虹一との親子確執、メンバーの冒険っぷりがスクリーンで展開されている事に興奮。
 以下ネタバレ感想で。

  • OP

 ミューズの放送に答えてやってくるネガティブたち。ガジャ様があくまで堂々と人間社会にやってくるところが笑える。顔筋の動きっぷりや鼻の動かし方がスクリーンで観られる事に至上の感動を覚えます(笑)。
 映画でも、やっぱりイマイチ弱いリュウオーン陛下。
 闇のヤイバ対真墨の因縁の対決とカーズばかりかジャリュウまで手下にしちゃってる風のシズカダークシャドウ
 など、お約束をちりばめつつ一番気になったのは得意の水中戦で容赦なく蹴りを入れるさくら姐さん。ちょ、貴女手加減なさすぎwwwww
 ギャグ顔でふっとんでいく面々が哀れだ(笑)。そしてクエスターがお得意の手作りロボでの乱入っ!

 っていうか、ほとんどガイと映士の戦いになってる気も(笑)。レイって、ちょっと影が薄い気がします。頭部のリキッドボンバーがウォーターカッターになったりと、新たなアクションも加えた巨大ロボ戦が素敵。

  • 父子対決

 人類は愚か。よってそんな人類が作った宝=プレシャスには価値が無いというUMAハンターな虹一。人間に価値を見出すチーフとの口論は、普段の強気なチーフとは一味違う一面が垣間見えます。
 パンフレットのインタビューにもありましたが、時間が短い分、チーフの虹一に対する複雑そのものな表情が
言葉よりも複雑な胸中を如実にあらわしていてグッジョブ!
 また、インディ・ジョーンズばりのロープアクションで不敵にボウケンする虹一も存在感抜群でした。本編にゲスト出演とか、してくれないかなぁ。またチーフ半ケツでww

  • キャラ、それぞれ

 劇場版になっても決して変わる事なきキャラクター設定が戦隊シリーズムービーのいいところ。
 砂漠を歩いている面々。水が無くなる菜月。しりとりで勝ったら水をやる、といきなり「プ」という強力なところでくる真墨。「プレゼント」、と続けて水を上げる蒼太に文句をつける真墨。と、それぞれの個性が出てます。
 それにしても、さくら姐さんが虹一の事を「お父様」と呼んでいる事が凄く気になって仕方なかった自分。第一印象は、大切だもんね(ヲイ)。そんなさくら姐さん、「虫は駄目」と言う事で、真墨を盾に(笑)。男の子は理由にならないよ!

  • ミューズ

 その正体は、強い生物の遺伝子を取り込んで最強進化を目指すハイド・ジーン。劇中で蒼太も言ってましたが、美少女に変身するのは反則だッ。
 最強進化を目指すハイド・ジーンにとって、プレシャス=宝とは最後に辿り着いたチーフそのもの。しかしチーフの宝は仲間そのもの! チーフの叫びにいつのまにか現れている虹一のタイミングがもう完璧なんですよ!
 それにしても、ハイド・ジーンからのプロポーズまがいの言葉や、メンバーに及ぼしてきた影響やら、チーフはほんとモテる男。半ケツ露出に踏み切ったのは、そっちの方が危ないという警告なのかもしれません(最悪だ)。

 アルティメットダイボウケンでも、ストリングロスは倒せない。チーフは切り札として、テストもしていないボウケンフォーメーション2を実行し、みごとダイタンケンへと合体する!
 自分もミニプラで購入し、その独特のフォルムから発せられる魅力にやられた男。この大活躍にはもう惚れ直した感じです。四肢から放つ謎のビーム! 何故クレーンの先から? ミキサーからも! フルバースト!?ロケットドリール! 右手無くなっちゃった! ダイボウケンをクレーンでがっちりキャッチ! ブラボー!そして必殺技! 頭飛んだーッ! チーフが乗ってるのに!?
 と、たった一体で驚くほどの興奮を与えてくれました。本編にはいつ出演するのか、ほんとに楽しみです。

  • 泣き虫

 そしてラストは、時計と泣いている子ども時代のチーフの写真を父子で交換。二人は認め合い、それぞれの冒険はまだだま続いていきます。