『仮面ライダーカブト』「第23話」
ガタックの登場により、次の段階に進んだマスクドライダー計画、そしてワーム。呼応するようにシブヤ隕石の欠片を持つ人間が殺され、ひよりにも危機が及ぶ! というワケで、当然総司と新が出張って戦います。
特に新の変身回数は異常。一エピソードでこんなに変身したライダーってガタックが初めてなのでは。ライダーベルトをまいた少年に両親を殺され、自分を守ってくれる総司や新を信じたいのに、記憶が曖昧なせいでそれもできない。
ひよりが総司だけでなく、新にも感謝はしているんだ、と初認識。劇場版で新とひよりが恋仲という設定も、ここから来ているのか。
それにしても、物凄い悲劇のヒロイン設定だ……。普段、男共のアレっぷりが目立つので、つい忘れがちになってしまうのですが。
今更のように浮上した、「どうして総司がライダーベルトを持っているのか」という疑問。
総司は太陽=天(?)からもらったと言ってましたが、OPのベルトを拾う子どもが総司なら、本人も詳しくは知らないのか。
とにかく、ようやくストーリーが動き始めて今後に期待です。
以下箇条書き。
- これがヒーローだ!
かつてないほどヒーロー指数の高い新。高いところからワームの前に颯爽と現れて倒していきます。新が「強いぞ俺ー!」「ついに俺の時代が来た」などと叫んでしまう気持ちも分かります。
そのヒーロー指数の高さを示すように、クロックアップ後の効果なんかが異様に凝ってます。すぱすぱ竹が切れていくところに感動すら覚えます。カブトなんてボウリングなのによォ(笑)!
でも「ライダーカッティング!」って言わないのはポイント減。
- 神代馬鹿列伝
井上脚本でキャラが変わるというのはもはや常識ですが、米村脚本では神代が馬鹿になるのかもしれません。
ガタックが登場したせいでワームを倒して荒稼ぎとはいかなくなったじいやをよそに、散々やりまくってます。屋台の行列を華麗に無視。ラーメンをスプーンとフォークで食べる。勝手に決闘と解釈した上に負け、
ついにはライダーに変身まで。
もう、この男はほんとに……。何だよ、「ラ・メーン」って(笑)。
サソード自体、チューブが触手になったり頭部の尻尾が勝手に動く素敵な異形仕様が、神代のその出自(本人はワーム)を強調すると同時に、逆に神代の馬鹿っぷりを引き立てていて気分は複雑です。
- ゼクターはいつでも素敵
ガタックエクステンダーを示すためにぶんぶん高速飛行するガタックゼクター。
麺まで切っちゃうカブトゼクター。
地面から出てくる動作が愛らしいサソードゼクター。
もう、人間キャラなんていらないとすら言えるラブリーさですね!
次回はカブト・ガタック同時変身?