『仮面ライダーカブト』「第22話」

 加賀美新、ついにガタックに変身!
 カブトゼクターには袖にされるわ、ザビーゼクターは捨てざるをえなくなるわ、その他もろもろの障害を乗り越えて、ついに死亡すらした上での変身に、正直燃える感情を隠せません。
「信頼までも利用するワームを許せない」と怒りをあらわにしても、あくまでワームの中のマコトに対してまでムーンボウを見せようとする甘さを貫く新。総司に指摘されても、「俺は俺にしかなれない」と認める、そんな新の甘さがワームの中のマコトを動かしたのか。
 どうでもいいけど、そんな決意をお前は何回繰り返してるの(笑)?
 ガタックはマスクドライダー計画の要と言うだけ会って、カブトの上位モデルであると機能的にも分かりやすいのですが、(装着済みの武装、ライダーキック時のスイッチが一つだけ等)装着者が新なのが微妙な不安要素になっているような気がしますけど(笑)。
 まぁ、他のライダーと違いOPでカブトと並んで登場しているので、そう簡単にヘタレ化が起こるとは思えませんが。
以下箇条書き。

  • 敬意トライアングル

 総司が感動するような料理が作れれば、総司にとってはそれだけで人類の宝認定。
 じいやに対して敬語を使うも、しかしお馬鹿な(笑)神代に対してはさっぱり。むしろオレに敬意を払えと、総司→じいや→神代間で奇怪な敬意トライアングルが完成。
 今回、スコルピオワームとカブトが戦った事から考えるに、やはり神代はじいやのために総司が倒す事になるのかな。

  • 影山の悲哀

 シャドウ隊長として作戦を指揮していても、三島には無能扱い。サソード=神代を味方につけろと言われて行けば、誕生日の歌を歌わせられる始末。ついに総司にまで同情され……。嗚呼、哀しき中間管理職。
 おまけに、大量のワーム相手にライダースティングを決めるも「数が多すぎる!」と泣き言を決めるこの悲しさ。ゼクトマイザー使ってください!
 なんていうか、日増しに扱いが悪くなっていくザビーと影山の明日はどっちだ。

  • 生と死

 マコトに擬態していたワームに殺されてしまった新。しかし誰か(三島?)が装着したライダーベルトによって生き返り、ガタックゼクターをその手に掴む。
 マスクドライダーシステムが明らかにオーバーテクノロジーとは言え、人一人生き返らせる事ができるとは驚き。キリストが死んで復活したように(聖書ネタを多用していたから意識してるのか?)、新も一度死んで有資格者になったわけですが、それならガタックゼクターが資格者に求めるものとは何だったのか。
 素直に、例え死んだとしても生き返るような、そういう「不屈の心」なのか。それとも公式ページで

ガタックゼクターを受け入れ、ガタックの資格者となった

と書いてあった通り、資格者の意思なんて半分不要で、自我の強いガタックゼクターを受け入れさせるためにあえて新が死ぬような状況を加賀美父が作り、受け入れさせたのか。
 諸刃の剣であると言うガタック。次に新にもたらすものは、死であるのかも知れません。まぁ、そうなったら総司が助けてくれるんでしょう。多分、命がけで。


 次回は大きく物語が動きそうな予感。出るかなライダーカッティング。っていうかホントに挟うのか……。