第12話「初めてのお使い」

メビウス』スタッフはもう神としかいいようがない! ありあまる演技力と特撮技術をこんな馬鹿エピソードに必要以上の力を注ぎ込んでおられる! だが、それが『メビウス』クオリティ。


 メテオール「グロテスセル」をそうとは知らずに最終処理場に持っていく「お使い」を頼まれた補佐官。しかし車に弱い事を忘れていて(笑)酔い止めの薬を飲んでいる最中にケースを川に落としてしまう!
「一個くらいいいかー」とか言ってる補佐官がもう何とも言えない。
グロテスセルは中身が空洞のものに入り込むと怪獣化させてしまう物質。しかも、巨大化すると制御不可能に陥る危険物質だと分かって、トリヤマ補佐官焦る。カプセル一つでかつて出現したコダイゴン三体作れると聞いてさらに焦る(笑)!
そこで補佐官、ミライ、テッペイ、コノミという話を分かってくれそうな温厚組に口止めを頼み込んでグロテスセルを捜索開始。終始「隊長に連絡を!」と言うミライとそれにすがり付いて止める補佐官が笑える。あんたは小学生かっ! そりゃぁミライも「それは無責任です!」と怒ります。
 でも何となくトリヤマ本人を憎めないのは、あの性格のおかげですね。
 その頃グロテスセルは、骨董屋のおじさんによって釣り上げられ、付喪神として販売されていた(笑)。
 骨董屋を襲撃するGUYS面々。せっかく見つけたカプセルを、またトリヤマ補佐官が落とす! 割る! 恵比寿様に寄生する!巨大恵比寿様こと、コダイゴンジアザー登場だ!
 これが木彫りの恵比寿様が巨大化したものとは思えぬ強さ!ビームは効かないし、メビウスやヒカリ相手にも負けちゃいない。釣竿で叩き抱えた鯛の口からは光線、しかも鯛は自律行動! ビットですか!?
 もはやボガールモンスより強そうなコダイゴンジアザーも、欠けたところを狙い内部のグロテスセルを気化させ事無きを得ます。
 結局理由は最後まで秘密のトリヤマ補佐官。しかし、サコミズ隊長にはしっかりバレているという素敵なオチでした(笑)。
以下箇条書き。

  • 総監督

 今まで不明だった総監督。今日こそ出るか!? と思ったけどやっぱりスルー。ここまで引っ張るとなると相当な大物だと予想できますが、誰が来るんでしょう。

  • OP

 ヒカリが追加されました。これからが第二部スタートって事でしょうね。

  • 演技

 今回特に良かったのは、グロテスセルに入り込まれて動くカエルや、巨大化する恵比寿様に対する演技だったり。
 やっぱり特撮の、出来た映像を想定して演技するって言うのを理想的にやってるのがいいです。テッペイのカエルに対する演技や、ミライの驚き顔なんかが良かった。後、リュウさんがやたらダンディな声で「メビウス!」「ヒカリ!」って言うのが(笑)。

  • コダイゴンジアザー

 何と言っても今回の主人公とも言うべきコダイゴンジアザー。木目にしか見えないスーツが素敵。やたら無敵な釣竿に、巨体に似合わぬ高速移動! 抱えた鯛の名前は、「鯛砲」だそうです(笑)。公式でここまで遊んでいるとは!

  • ほんわかしてない組

 コダイゴンジアザーが出現して出動したほんわかしてない組(笑)リュウ、ジョージ、マリナの三人。しかしあまりに凄い姿のコダイゴンジアザーを前にそれぞれ戸惑い気味。リュウの「なんじゃこりゃ?」はともかく、ジョージがなんで商売繁盛とか知ってるんだ。マリナ、ツッコミだ!

 もう他力本願丸出しなトリヤマ補佐官。ヒカリなんて認めないなんて言ってたくせに、あっさりと意見を翻して頼み込みます。もう、この人ったら(苦笑)。


 次回はマリナエピソード。