『仮面ライダー響鬼』四十六之巻「極める鬼道」

 ついに最終話三部作スタート。ヒビキ役の細川さんがせりふなど、脚本に手を加えたという噂がまことしやかに流れているわけですが、実際のところはどうなんでしょう。

  • オロチ

 最近、ただ単に魔化魍が出ては暴れているだけのオロチ現象も、ここにきてついにその本領を発揮。街中で次々と魔化魍が出現し、人々を襲います。しかし、紅白のアミキリといい、金色のバケガニといい、スタッフさん、正月を意識してますか? でも何で音撃防壁を装着したヨブコがそのまま発生しているんでしょう。あのスピーカー、明らかに後づけなのに!

  • 清める大地

 男女の導きで大地を清めるための場所の存在が鬼達に。太鼓で大地を直接清める事で、オロチを鎮める事ができるという。しかしそこには魔化魍が殺到するため、清める鬼は命をかけなければならない……。
 その大役に選ばれるイブキさん。太鼓を教える事になったヒビキさん。魔化魍を一匹でも多く倒そうと奔走するトドロキさん。それぞれの鬼模様。
 でも、井上脚本になってから、やたらイブキさんの「宗家」が強調され、トドロキさんが馬鹿は無敵状態になってるなぁ。一番ワリを喰ったのは、やっぱりイブキさんなのかも。
 後はいきなり現れた鬼文字とか、大地という巨大なものを清めるのになぜ鬼は一人なのかとか(人柱みたいなもんか?)、そもそも洋館の男女の実験が無視されちゃったね、とか色々ツッコむところはあるんですが。それはまぁ、置いとくという事で。

  • 京介、退学する

 鬼の修行に専念するため、高校をヒビキさんに相談もせずに高校を退学してしまった京介。しかもクラスメイトに、偉そうな演説をかまして颯爽と。しかしヒビキさんにあっさり却下され、すごすごと復学する事に。
 今更といわずにちゃんと復学した事は偉いのですが、これも修行だと思っている内は高校では得るものも得られなさそう。そもそも鬼達は裏設定では高校に通いながら、大学に通いながら鬼としての活動をしているものも多いらしいので、むしろ退学なんて怠慢と言えるのかもしれません。超常的な力を行使する者として、集団での適応性ってのは大切だし。 
 そもそも、何かに打ち込むために何かを止める事自体、追い詰められればなんとでもなるさと言った厨房の発想です。

  • スーパーズと鬼達

 自らの存在理由に悩み、男女の「鬼を守れ」という命令に背いて自分の我を通すスーパーズ。オロチを鎮めるために命をかけなければならない。当然、悩み香須実さんに抱きつくイブキさん。重病の少女を前に、何ができるのか明日夢
 命と存在理由をかけたそれぞれの葛藤。
 ……はいいんですが、ファーストの時と言い、ジェットマンの最終回と言い、井上脚本は病気と死が大好きだなぁ。

  • 次回は

 迷うイブキさん、明日夢に、文字通り背中で語るヒビキさん。その姿の先に、一体何があるのか……。