アン・マキャフリー『天より授かりしもの』

 読書マラソン二十五冊目。ちょっと試験まで日があるからって自分調子乗ってない!? とセルフツッコミ。そんなセルフツッコミに聞く耳を持たない自分も自分ですが。

天より授かりしもの (創元推理文庫)

天より授かりしもの (創元推理文庫)

 とりあえず自分内でのアン・マキャフリーシリーズ第三弾。
 王宮から森の中の廃屋へ逃げ出した主人公ミーアンがそこへやってきたウィスプという少年と生活していくというストーリー。
 アン・マキャフリーシリーズのヒロインは、一方的に男の方に頼るんじゃなくてきっちり自立しているところが素敵です。ミーアンもその例に漏れず、追っ手の目をごまかすために自分の手を切って自分を殺されたように偽装工作。物語の初めからえらい事してくれます。そんな大胆な彼女も、廃屋での生活では王宮育ちゆえに手こずったり、自分が見つかるんじゃないかと不安になったりします。
 それでも、「協力すればふたりでうまくやっていける」と言える彼女は格好良く、そして可愛らしいのです。そんなヒロインがお好きな人におすすめの一冊。